岸田降ろしの風が吹かない自民なぜボツ畢生の大作はまた
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草取り終わって汗かいて 鉢植えの花を買いに行く 何か変
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開けたなら秘密の扉引き返せないから明日はもう来ないのか
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根っこを刈らないワタクシは 罪悪感か偽善者か
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草刈りやらない言い訳は あんたら可憐すぎるやろ
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カンパヌルラが枯れたのは 貴女は山の民だったのねごめん
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最前の ライブチケット 握りしめ、 働く金曜 クロノスタシス
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ありがとう母の日に我も入るなら我を支える人にもありがとう
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長男の車で眺めし海と夕焼けと朧月うだく母の日の朝
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真当な悪人じゃないからつらい 貴方も私も憎みきれない
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カーネーション準備しながら廻らして 贈る人いるこの幸せを
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赤白黄 帽子は跳ねる 楽しげに 遠足の子ら 道路みち渡りゆく
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苦し紛れ はいた言葉が 知らぬうち 人を怒らせ オーロラを見る
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君なりのオネムのサイン 夜時 口尖らせて目をこすったら
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アクリルを隔てた空に浮かぶ眼がなかったころの遠い水面
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指さきを絡めたときの熱だけがひとりの床をあたためている
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花籠の 赤やピンクの 艶やかさ 息子キミのチョイスか? いや出来た嫁
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おやと子も 花のいろほどさまざまに 星のうみほど深く静かに
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身じろぎを取り沙汰されし太陽も 幾つの母子 見て今あるや
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老いた背を小さくまるめ朝マック ふたつトレイを持つ子の来たる
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花や木と生きるよろこび知らず亡母はは  いっしょに植えたいりんごの苗木
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母の日に亡母のおもいつのりくる 幸さちの花束届けぬままに
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底のそこ ひしと感じる みなの踏ん張り 靴磨きする 日の仕舞い
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山駅舎 待ち合い隅の招き猫 左手上げて人来るを待つ
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引き出しに別れたキミの忘れ物 てるてる坊主のキーホルダー
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わが妻はわれ組長の名代で町内会の総会に出る
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理屈とは時に無意味で退屈で感情的になるだろうもの
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最後まで何を伝えたかったのか分からない本みたいな説教
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ありふれた変化に怯え不確かな愛を片手に俯いている
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枯葉でも腐り肥やしになれるのに憖腐らぬ私は最早
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