ほっとけよ そんなやつと 吐き捨てた 誰かそこで泣いていますね
3
アラームで ピンクの錠剤飲む意味が もうわからない 誰のためかな
5
あの日から預かっていた約束をやっと返せる時が来ました
8
我が友よ 携帯無くし 苛立つか 電話魔の君 つつがなきやと
3
神社の笹 数多あまたの祈り 受け止める 私も祈る 日々の感謝を
10
焼けていく冷凍餃子待ちかねて音の変化に耳を澄ませる
13
我が娘 嫁ぎし日から 帰る日を 心配するも 来ない寂しさ
5
北の女 孫の生誕 賑わいて 今日我が娘の 誕生日なり
2
定まらぬ心でさえも心地よい 僕らはゆらぐ1/エフぶんの いち
19
言わぬより言えぬ言葉が多すぎて愛は矛盾だ 陽炎ゆらり
17
赤紙や別れ忍ぶ百日紅咲いて散り往く同期の桜
5
カレンダー見て来週はお盆来る 残す暑さもまたたかと
7
暑いから疲れる眠い家事もある ドラマも見たい時間が足りない!
6
知らないの? 冷たく言い放てる君は隣席全知全能の神
4
生まれ子のかそけく淡きぬくもりをこぼさぬような肘角ひじかくで抱く
10
ピカドンの死語になりたる暑き夏渇きを癒せ無辜の御霊よ
8
言の葉の端くればかりの後悔をざっくり集め火にくべてみる
9
厳密を期して蓋然性を追い 期さないことで賭けにも出たり
3
滑り台の階段上る幼子よ疲れた分だけ風を切り裂け
8
8×4エイトフォー すこし垂れたる せっけんの匂いになりぬ指先拭う
4
遅刻した理由はひとつ エレベーターホールにセミとバッタがいたから
5
八月のぶらんこ揺れない公園を人は忘れて草に覆われ
8
自転車で 雲をおいかけ 君を乗せ あわい微熱を そらにとかして
10
吹き変はる風にて空に知らるるは天の戸よりや秋は来ぬらむ
4
袂にや秋はたつらむ夏衣ひとへに涼し夜はの初風
2
石破きて河野と進次郎もきて僕もいっちゃう?総裁選に
11
ラベンダーティーで頓服流し込む 低カフェインだよ大目にみてね
5
遠い夏 二人の笑顔まぶしくて 人込みの中君の影追う
5
爪痕がやけに綺麗で捨てられた時の形を崩せない紙
13
ひげそれば かがみもみずに マスクかけ 歯医者終わって 鏡で鼻毛 / 電気カミソリ
4