Utakata
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青井まなこ
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二〇二五年一月二十六日から短歌を始めました。
一日一首目標に頑張り中。
隅田川 地下鉄の人波揉まれ 隣の顔を思い出せない
9
センター街の雑踏にさまよう我らはガラス瓶の手紙かな
5
晴天に世界記録級の跳躍見せてブーケ勝ち取る時代
8
真夜中のシャワーの中の耳鳴りは君の泣き声 もう聞こえない
9
一度きりなぞった祖母の生命線 記憶とともにザラザラしていく
11
終わらないこのスクロールに
句読点
(
くとうてん
)
打ってくれた「ココアでも飲む?」
9
「唇」を「ちくびる」と言うその声を屋根裏部屋にそっと閉まって
7
缶詰にしてやろうかと日々恨むことがナイトルーティンになる
10
言の葉の海を彫り出し歌を詠む 彫刻家にもなれる気がして
14
日暮れ前テニスシューズの泥払い
解
(
ほど
)
いた髪に光が
憩
(
いこ
)
う
12
轟音の映画予告を終わらせた
静寂
(
しじま
)
に響く 君の吐息が
9
沈黙
(
ちんもく
)
のディズニーランド
厳
(
きび
)
しいね、
君
(
きみ
)
の
国
(
くに
)
への
入国審査
(
にゅうこくしんさ
)
9
鮮
(
あざ
)
やかな
過去
(
かこ
)
もろともに
鈍色
(
にびいろ
)
のすべて
漂白
(
ひょうはく
)
してまた
明日
(
あした
)
11
土壇場
(
どたんば
)
で
断
(
ことわ
)
りきれず
引
(
ひ
)
き
受
(
う
)
けた
鈍足
(
どんそく
)
なのに
赤
(
あか
)
のアンカー
12
ホームドア
閉
(
し
)
まる
瞬間
(
しゅんかん
)
響
(
ひび
)
くベル 私を
逃
(
にが
)
して スピードキャット
7
遠雷
(
えんらい
)
で
怯
(
おび
)
える
君
(
きみ
)
の
微
(
かす
)
かな
声
(
こえ
)
で あの
金色
(
こんじき
)
の
耳
(
みみ
)
も
撫
(
な
)
でてよ
9
柔肌
(
やわはだ
)
が「まだ
帰
(
かえ
)
らない」と
砂握
(
すなにぎ
)
り
黄昏
(
たそがれ
)
てゆく
空
(
そら
)
と
私
(
わたし
)
と
9
おやすみと
前髪
(
まえがみ
)
撫
(
な
)
でて
春
(
はる
)
の
闇
(
やみ
)
いつまで
続
(
つづ
)
く
今日
(
きょう
)
もおはよう
7