木の香り 雨が降る日は 更に良し 悲しい事も 全てを浄化
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対岸にかすんで揺れるその姿 波打ち際の声にさわって
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ちゅーされたけど俺結婚まだせんし!さすがに小三すぎてかわいい
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焼き鳥(七輪で自分で焼くスタイル)の〆に 雑炊食べる気でいたから こばら ラーメン食べたい(笑)
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見つけたよ雲の隙間にお月様 近づく心を感じた夜
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教会の絵画の修復してるけど 元の絵の顔思い出せない
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十六時どこへ急ぐかその落暉大き湖あかあか照らし
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しめやかな雨が窓辺を濡らす朝に 妃の逝去と昭和時代の終幕
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ブランドの着物を買って数年が経つが着たのはまだ一度だけ
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心臓に埋められた鈴がうるさくなるからどうか近づかないで
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パーカーに タートルネックに 裏起毛 ぬくくて良いが 乾きにくくて
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店先でボールペンの色選ぶ仕事の中身変わらないのに
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疲れてて 何もできる気 がしなかった いつも元気な キミハドウダイ
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深爪の痛みいつしか忘るよに時は癒すやこの寂しさを
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約束は忘れたことにしておくよ次の恋へと走り出す君
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大切にされたいなんて高望みしないよ ただね「ふつう」が欲しい
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食べてみてこんなに美味いかと驚いた 八丁味噌の太いラーメン
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「呑んだなら決して食べぬ」のその自戒 破ってすするラーメンげきうま
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15年振りひさびさに アーヤのうたを聴きに行く 変わったおれと 変わらぬ君と
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干したシャツ、仏壇、おりん、壁のシミ 亡き人の猫つひに戻らず
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父焼けて熾火の残るその骨に こんなになっちまったかいと弟と泣く(あれから6年)
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落葉に紛れた蝉の抜け殻は夏の思い出と共に砕けて
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代替わり 従兄弟いとこふたりも 代わりたり 加わらじは わが身のみなり
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涙雨 父の旅立つ その朝は 何故なにゆえか寒き 秋の半ばに
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ルッキズム今さら排斥無理でしょう 我らの性に深く根付いて
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重圧に 耐えられなくて 逃げ出した 根性もないし 卑怯だから
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ルピナスのリボン施すハット持ち被り直す子またねと言いて
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今日もまた たった二文字が言えなくて 道端の花に愛うたう帰路
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ジャムの香のかすかに残る空き瓶にコスモス挿して秋を愉しむ
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動物の耳のカチューシャ着けて媚ぶ あるあるののあるなしの性
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