僕が超速で飛ぶネギになっても それでも僕を愛してくれる?
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吉野家で友を迎えし老警備 帰路は一人で夕暮れを征く
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生活に固く閉ざされ萎びれるただ出口だけ求めて生きる
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わたしってこんなに姿勢が悪いのに、かわいいですって君は言うのね
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良いことを一日一つ書き記す今日を生きたという証なり
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君想う 親父さん逝き大丈夫か? ともにいれずに 心配なんだ
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少しでも身体目覚めるまじないに朝ヨガのためマットは赤く
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友宅へ遊びに行ったとき他人の本棚覗く背徳感あり
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親父さん「ご苦労様」と伝えたい 娘幸せ できぬとも 支える覚悟は とうにあるから
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丹念に床を磨いて蒼いろのヨガマットには鎮静のいろ
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年下のキミとの会話楽しいが 話すほどに貴方あなたいとしい
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あれこれと考えだしたら今日わずか 答えはきっと明日あすにも出ない
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まっさらなゼロへインクを走らせて君は宇宙の紡ぎ手となる
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積み上げた 筋トレ柔軟ウォーキング  コロナで中断 振り出しに戻る
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ハニーズのセールに秋の新作が まだ試着したら暑いんだろな
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次来るの 年末だねと 帰り支度  あと四か月 あと四か月 
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窓の辺の虫の音そして涼風を兄も聞かんやかの病室で
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文字を書く 文になるほどくっきりと 過去完了を自覚する恋
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占いの 個別面談 ガッカリだ 商材案内は御免だよ
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教室にたえてあなたがいないので 朝がのどかになってしまった
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カーテンの影だけがある教室をあなたが知っているのが悔しい
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無花果のタルトひとくち夏の夜 未明は遠い孤独なら尚
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孫と行く 動物園で 戯れる じじの役目と 張り切る我か
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鈴虫の 音色を求め 山あいに 昔は庭に 住みし彼ら
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我が友よ 医師に正常 指摘され 連れのケアマネ 驚くばかり
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「壺」の字をしつかりと書く壺井氏はおのが住所は三广みたかと略す
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なにもかもが淡いよ夏のかげろうの辻をひとりで帰る足許
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真夜中のなまぬるい水あなたにもきっとあるはずだった生傷
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悩ましく 遅く嫁ぎし 我が娘 写真の笑顔 ほっとするかな
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孫娘 退院するも 重なりて 母が今度は 咳酷くなり
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