貴方にほんとは無い薄い言葉のみ吐いている 自分がわからなくて
4
「ネコ取ってきて」と言われて戸惑った現場はあした解体される
6
下腹部の痛み身体は正常だ あの日から4回目の日曜
9
西陽そそぐ部屋は大きな窓があり幾つも願い放った窓が
11
好きな人に好きということ底のない谷間を踏み切る思い切りのこと
6
恋の歌 詠む人誰も悩みおり結果オーライ 吾には眩し
20
あんなにも僕の心を焦がしてたあの歌たちは何処へ消えた?
5
カルピスを飲み干して朝 五線譜に臨時記号があふれだす朝
7
少子化を語る給食袋かなアイロン掛ける二週に一度
11
ねこたちの 試練のひととき ピポピポと おおきなおとの 消防点検
15
こんな未来 待っているとは 知らなくて 転んでは起き 生きてて良かった
17
50分しか逢えなかった 余韻に浸りお茶してもう2時間
10
見送った彼の車のランプ見て 「もしやドリカム?」「分かってくれた?」
10
ドライブをちょっとしただけそれで良し 貴方の頬をつねれたからね
11
休日に ふらっと出かける 自転車で 自然満喫 気分爽快
8
酒と愛 口に過ごしたひとときは 酔いが醒めても冷めることなく
9
強風に はためく服を 取り込んで 降らずにすんだ 空に感謝す
12
美しくなくってもいい おにぎりを口に詰め込みきょうもいきます。
9
カップ麺 地元のお店 未訪だが 家で堪能 次は実店舗おみせ
7
あの人と一緒に飲んでたあの豆を 一人で淹れてもただ苦いだけ
12
卵サンド ブンブンチョッパー 出番のち 水にさらせば ミモザが浮かび
6
散歩道 雨降り通知で引き返す 珈琲二杯飲んでも曇天
12
透けるよな水色染まり慎ましく梅雨を待ち居る額紫陽花がくあじさいかな
20
睡眠に 現実逃避 任せるも 身体は現実いまに 戻りたがって
6
竜田川岸辺に咲ける卯の花を寄せて返らぬ波かとぞ見る
6
花火鳴り かき消される音 二つさえ 出した勇気も 君に届かず
7
風呂ふろため歌声うたごえ れるおと えていくのは はじとレパートリー
5
隣の芝生は温かろうキツネ長々昼寝決め込む
14
庭隅の舞鶴草よ飛び立たん天使の梯子に遊ぶ吾子へと
15
うんこしてスマホいじってうんこする。 われは効率重視の民ぞ。
2