「昼 床屋 夜は飲み屋で働く」と 同窓会の友の言う(今年古稀)
4
補助輪を外して少女風になり 赤いヘルメの小さくなりぬ
9
劇場の中で流れる旋律は役者に何も聞こえていない
6
未来過去今この時を呪う日も「知ったことか」と昇る太陽
8
チューハイでも飲んでゆっくり寝ようかと 午前3時の静けさなりや
15
二回目が存在しない賞レースを逃したヤツらのためのレース
3
夜の星 何も見えないから僕は妄想の歌を詠んだりしない
6
仕事中、余計なことを考える 仕事が終われば全て抜けてく
6
何もせずゆっくり出来る時間すら、追い立ててくる「何ができるか?」
6
レチクル座、きこえているか願わくばエウロパ掠め飛んできてくれ
5
よるふかく閉ざした部屋の片隅で隠れていたいこの世の限り
6
暑い夜隣に君がいたのなら眠れないけど幸せだろう
8
美しいあなたのことばかり永遠はないと知りつつ明日も記す
6
浅き夏涼しい風に翻るあなたの服の端をつまんだ
10
速足なあなたについて歩いてく愛しい背中写真を撮った
5
暗闇の電子の海を漂ってどっかのだれか必死のデータ
5
祝福の朝に目覚めたあなたには届かないから雨の月光
7
井戸の中 落とす声に誘われて ロバの耳より短い命
3
生きていたい当たり前だねそりゃそうね 生きて痛いのもそりゃそうか
6
レンチンでおいしいパスタ増えたよね わたしを超えるやさしいコスパ
4
脳内で 参加者一人の 反省会 ネタは尽きない 朝はまだ先
8
NAOの唄 聴いてたころは 解らずに 「366日」に すべて重なる
6
白黒の 鍵盤の音 響く部屋 なぜか君だけ 色がついてた
7
つまらないプライドや趣味が無視されて 私が君に集中していく
5
この道は桜が散ったらつつじ咲くウェルカムって新陳代謝
21
清貧を崇む私に初夏が来る端切れ草履に素足をはさむ
28
君が説く深海とかには興味ない 笑顔の君に興味あるだけ
6
ドラッグと劇薬のルビに恋とつけ 君に恋する愛中毒者
7
二回もみてしまったリアリストですコメントはもう一息ついたのに
3
あ~あ~タコパってタコパのおねいさんまた開催しないかしら
4