休み明け 台風 コロナで人足りず シフト詰め詰め 一気に現実
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やっときたお盆休みだ嬉しでも 休めないのは飯炊めしたきババア
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雲のみを はや折折をりをりささふなば とにに地上ぢのへさす影
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人づてに 故郷の友の 逝きしこと 長き長き空白に 嗚咽する深夜
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若くして 戦地に散った 我が父の 残されし歌 今も聞こえる
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我が息子 行方不明の 手掛かりを 必死に探す 父の姿よ
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戦争の 放送流す アナウンサー 人知れないの 苦悩がありや
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実感と乖離している高成長 追いつけなくて安物を買う
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餌箱の干し草よりも自生する野草を好むキリン目の前
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カンガルー・コアラ・クォッカ埼玉の自然公園オーストラリア
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こけした等身大の恐竜の足元並ぶ山深き園
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これほどの 暴れん坊と 対峙する くらいの根性 なきゃいられない / 台風七号
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ひょっこりと巣から顔出しペンギンがヨチヨチ歩き水面に消える
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土砂降りの高速道路を抜けた先 伽藍洞の駐車場と晴れ
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カエサルは手を高らかに 朝日差すフォロ・ロマーノに花びらは舞う
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ミサイルの飛ぶ日に読める日本を攻むるメリット無しと説く記事
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白雲しらくもの 立ちそびえては雲のみね あけぼのみて朝影あさかげの受く
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わたのそこ おきつ風なむ白浪しらなみを起こさば海をするやうなる
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あなたに話しかけるのに ふさわしい言葉がいつも見つからない
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七日ほど鳴きゐて声のかすれしか蟬ジジと言ひ後の続かず
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来週はがんセンターに入院の友としばしの酒飲みにけり
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貧相な役人さんが我が家に税金かけむと玄関に立つ
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毎年ハエ取蜘蛛の子供が家のあちこちに出てくる ちょっと親しい
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庭に刺して置いた棒の先に蟬殻 何処から出て飛び去ったのだろう
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年に一度と高い鰻を買う 期待して食べたがタレが甘くて不味い
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笑いとは 私にゃ どうもわからない 腹に書いた絵 般若が睨む
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月へ行く すいもあまいも 嘲笑も ここまでくれば きこえねえから
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『君たちはどう生きるか』を観てなくて 君に誘われ 待っててよかった
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飲みながらお笑いを観て盛り上がる Aマッソには感謝しかない
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昼起きてちゃちゃっと作ったおつまみを美味しいと言う君との幸せ
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