戦争を知らぬ世代も敗戦を負うとう不思議 終戦記念日
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帰り際またねを二度も言うあれはあなたの祈りだったのですね
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核・平和・戦争・命考える七十八年経った終戦
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昆虫の博物館の陳列は子ども歓声母は目逸らし
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ゆっくりと大型台風近づいて搔き混ぜられた晴れ雨曇り
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にんげんは拡声ラッパじゃないんだよ耳を貸さずに叫び続ける
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とりあえず、と口に出して歩き出す たとえ二歩目がどこにもなくても
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眠ることただそれだけのことそれだけのたけのこの里はおいしいお菓子
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菩提寺で親族皆合掌、先代のほまちで蕎麦屋ランチ会、満腹で皆満足し、本当の先祖供養かな🙏
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統合が失調してる気がしてる 気が、している してる気がしてる
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室内で帽子取らざる欠伸して口を覆はぬ何時より増えし
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甲虫の羽の如くに女らは服よりシャツを出して街ゆく
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その昔芭蕉が寄りし湯ノ本の殺生石に我も立ちたり
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マグリットの青い空  不思議な形をして浮かんでいる白い雲
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近づくと船虫が素早く岩の間に逃げる覗くと何十何百もいる
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飛んできた蟬が止まりそこねて飛び去って行った 電柱が残る
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俺よりも面白い奴見つけたと お前と長い俺にはわかる
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ベランダの貰い煙草の火が揺れて これが花火の記憶でもいい
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盛盆に 吹き荒れたりし 台風で もはや変えるか 七月盆に 
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日が暮れて 明日の帰る 道順を 考え始めて  終わる盆かな
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シーグラス 誰かが捨てた ガラス片 波が優しく してくれました
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忘れようとしちゃ 忘れられないんだよなぁ
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あの塩素の匂いを吸い込むためだけにプールへ行きたい
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子供はちょっと危険なこともやってみたい 許してあげて あなたも昔はそうだったから
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切り花の水替えの時落ちて逝くりんどうの火がさよならを言う
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苗を買う愛くしむ事花が咲く人もこんなに通じあえたら
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五分だけその外出時に雨が降る ネタも降ったと駆けつつ思う
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まっすぐに 天に帰って いくように 靉靆あいたいとした 煙見送る
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慈しみ 愛してあげる 惜しみなく 私の一部でいる間だけ
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雨の音なぜか切なく響いてる ひとり淋しい貴方に逢いたい
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