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両腕を落とされようとこの口のナイフがやがてうたいはじめる
2
じかんが れんぞくしてると だれも 証明してない︵?︶ みてるのは残像
5
「キュコ」という音に振り向き ねこを見る 両手で懸命に引き戸開け来る
6
祈れないそんな日もある たまにはね こころと言葉つながらないの
6
ざわざわする心を持て余してひとり エアコンつけて布団をかぶる
5
若き人 皆んなに力を 頂いて 我立ち上がる 夏の記念日
2
でも、これが終わりじゃないよ残酷なことを言うけど耐えられるかな
14
梅雨明けに
抱
(
いだ
)
いた
懸念
(
けねん
)
当たるかな今年もやっぱり雨待ちの秋
9
我が友の 納豆食べたし いつ来るか 尋ねる声が 痛々しきか
1
命日の 孫らと訪れ 花飾る 帰りし時に 笑顔の女よ
2
ガ島へと 若きレポーター 語りけり 今尚残る 連なる戦車
1
返事見て 想像するよ かき氷 はしゃぐ声合えば 浴衣も笑う
4
孫と来て 海の広さに 驚きし 岩に戯むる 海虫見つめ
1
猛暑とか いろんな疲れが 今に来て とにかく眠い 口内炎痛い
10
結婚しなかなか会えぬ息子たち ラインのアイコン
見
(
み
)
幸
(
さち
)
を確認す
8
残り日を 終活などと おごそかに ひらひら踊る ふたりの食卓
5
日曜日 咳き込む友の元へ行きませう 豚しゃぶ食べて 体力をつけませう
10
「本当だ!」を「ホントら!」という
25
の末息子今も可愛ゆし
9
九夏閒
(
きうかあひ
)
咲き
撓
(
をを
)
りたる
綿
(
わた
)
の成り
柎
(
うてな
)
の
撥
(
は
)
ねて
綿花
(
めんか
)
のひらく
2
ねこはゴキゲン かまってほしいお年頃 ぬくいあんよで よろこびキック
9
薬飲みベッドに戻る日曜日 ねこだけ撫でて愛情補給
7
花々と四角画面の人々と悲しいニュース 今朝の
夏雨
(
なつあめ
)
4
人型を立派に努める私達 等しく欠けてそれを知らない
8
暮
(
く
)
るるなば
暑氣
(
あつけ
)
しづまり
新
(
あら
)
たしき
凉
(
りやう
)
はこびたる
夕下風
(
ゆふのしたかぜ
)
3
翆黛
(
すいたい
)
の
茜
(
あかね
)
を映す
金色
(
こんじき
)
に 思ひ
紛
(
まが
)
へり秋
來
(
き
)
たるらし
2
熱帯夜にからださすられ思い出す怪談上手な叔父の声と目
15
鍵盤を ひとつ弾けば ポンと鳴る 閉じた窓から 流れるゴスペル
/
鍵
13
38度 だんだん上がる最高気温 また教会には辿り着けない
4
背徳のポテチとビールでぷち幸せ 肉が食べたきゃ友達と行くさ
3
コンビニに夜中の2時に行くことは さすがにやめとけ いちおう女子だ
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