百超えて 全てを絵画に 注ぎしか 子供も持たず 命の限り
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恐竜の 研究こそは 未来へと 後継の君 バトンを頼む
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伝説の イカとクジラの 闘いに 子を護らんと 母の思いか
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マティス翁 最終章は 切り絵にて 描く世界の 果てなき思い
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恐竜の 発掘挑む 人たちよ 我がルーツへの ロマンの旅か
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在日の 学校閉鎖に 思いあり 誇り守らん 貴女の輝き
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海賊の 映画の世界 魅了され 歴史は語る 僅か四十年
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我が母よ ひ孫に会いて 満面の 笑顔こぼれる 百歳生きて
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はだしのゲン 無言の父が 語りしか 戦地の地獄 伝える娘
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アパートの階段に見る糸蜻蛉明け渡す日も遠くはあらず
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新月が  過ぎてほっそりした月が  夜空にかかり 猛暑過ぎゆく
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丁寧に優しく私に触れるのにデスクトップは汚いんだね
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檸檬の香り みずみずしく 梶井基次郎の 話題に 色を添える
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寂しいね 日常に戻る この時が 一年後もまた 味わえますように  
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魔女在りてフランス菓子を焼きし夜 かまの仕掛けを覗き見したい
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猛暑日が続くも  空が高くなり  帰宅時 ヘッドライトの 明るさが増す
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夢のなか季節の果実えらんでた こっちのブドウかあっちの梨か
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うたた寝もドライのエアコン必要で 梅雨かというよな湿度の高さ
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このごろは短期メモリーあやしくてここどこ何があれこれ襲う
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残ならば残らしくしてちょろっとねして欲しいよな残暑きびしき
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テレワーク久々、出張稟申のデジタル提出、疲れ🥱るう。明日から出勤🏃‍♂️ファイト一発❣️
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スリッパの左右感覚鈍るほど端切れぞうりに染まる足裏
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雨上がり まだ揺れている水滴と君の目が 映してる電柱
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青い空 広い学校 夏は来る 見えてないだけ何も知らない
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音楽とともに紅葉してる空 赤信号とはにかむ君と
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保険証 68か? もう少し 数字大きめで お願いしたい
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我が職場 ついに虫めがね置かる 日光集めて 紙焦がせそうな
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梨剥きて 晩夏の香り 瑞々し 外は三十六度なれど
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雨光るルーフの上の蟻たちが落ちてゆくなりせつなの彼方
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私呼ぶ 知らない声に 振り向けば 静寂だけが そこにはあった
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