ミサイルが空を裂こうと、庭先にブルーベリーのひかりは伸びる
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抗うに 嗤う豚にも 睨むなら 蓋し少女よ 人間であれ
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赤触手 身を委ねるは 愚かな娘(こ) 嬌声響く 苗床の部屋
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カッターで青い画用紙切るようにツバメが一羽飛んでいく朝
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朝まだき しなやかに降り 絹の雨  濡れて色濃き 野辺に咲く花 みどり一色 
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すべて嘘 この世ははりぼて悲しいね そう言いながら今日も着飾る
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この間夜逃げした中国物産店。お店の奥に佇む仏像。
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飽和した しゅわしゅわブルーのびい玉に しつこく残るキミの分度器
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もしも選べるとするなら死ぬときはあの夏の海に身を投げたい
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じーちゃんとハイタッチすると孫が言いウインド下げる息子の背中
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ボイルイカ我の旨みが欲しければ海まで来いと白く横たえ
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空腹のこの喜びをたれぞ知る飽食牢を釈放間近
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フォークルとトワ・エ・モアと赤い鳥 プレイリストはこれだけでいい 
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晩年の母 慣れぬ手つきで嬰児(ひまご)抱き ひろがる笑顔最後の写真
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週一に 来る孫からの ハグ受けて たちまち我は 充電満タン
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二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
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閉じたまま 瞼の裏に 映るのは 春風にゆれる 鮮明な桜
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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誰にでも苦手はあるさ 散歩中猫に出会うと逃げる柴犬
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ハイハイで 一目散に 孫三女 ママをスルーし たこ焼き見つめ
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冬衣 脱ぎて身寒し 桜咲く 日向歩みて 身温くむや  山嶺碧濃く 空澄み渡る
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棚ぼたの 絶えて無かりし 宿世(すくせ)かな ふと食いさしぬ 春のぼた餅 /宿世拙ければ
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五年前はコロナ禍だつた長男と親が知らない卒園のかぜ
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先週で松組さんは卒園し『さくつ』だらうか今の君らは
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ことだまに支配されてるこの先も山田うどんでラーメン食へず
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日替わりより安いセットを考えて今月切れるクーポンつかふ
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トムジェリに笑ひ転げる君たちの無邪気の残りかぞふ夜過ぐ
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プッチーニの アリア聴きつつ 濡れ縁に 爪切りて居き 春の彼岸に
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父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
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故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
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