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月が綺麗って誰にも言いたい
you
(広義) 僕らがどうより綺麗なだけじゃん
5
時間からはみ出していく心臓を言葉に留む三十一音
7
手を振って振られて少し微笑んで性善説を知る遊園地
8
きみたちの歩む世界がうつくしくあれ はじめての我の教え子
7
うつくしい言葉を紡ぐ指先に手に唇にこころは宿る
7
金ローの魔女宅録画見つからずキキに会いたくTSUTAYAに走る
18
ハイ!チャイナ!宮廷ドラマに胸打たれ僕なぞ出る幕のない美麗
9
目は大事にと 眼医者になる息子に諭す 母心
4
氷塊のひとつも残らぬ湖の水面はなべて春陽を返す
31
息絶えたように眠って夢の中なぜに初恋いまさら未来
16
夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
27
生存の分からぬ従兄弟に躓いて
(
陸奥のしのぶもじずり誰ゆ𛀑に
)
乱れ染めにし 我ならなくに /河原左大臣 14/100
12
偶然に針回るだけの円盤が四次元と僕の通信機らしい
5
めでたしと終わらぬ粋なストーリー再び誰かが紡ぐ時まで
22
優しさが 沈殿するのを 待てぬほど 呪詛の一滴、心に滲む
9
劇薬の ごとく広がる 憎しみは 甘い蜜より 早く脈打つ
10
なまぬるい涙にまみれ目を開ける夢のつづきはもうみたくない
6
一人では 立てぬ背骨を 寄せ合って 「自立」のふりする 群れの醜さ
10
新たなる
試練
(
やまい
)
に心ざわめいて
春風
(
かぜ
)
はこんなに暖かいのに /夫
30
老いて老うまま生きんとすれど 足掻く心は未だおさめ難し
21
今晩の月と 短い連絡を 仕事終わりに見てほしいです
7
「カップ麺食べると早死にしちゃうのよ」言いながらカップ麺すする先輩。
11
弱虫めお前のことは無視したり責めたりなどもしてはやらない
15
道連れがなければ死ねない弱い僕を赦してください行きずりの人/社会派ヒューマン短歌
10
学舎
(
まなびや
)
を巣立ちぬ我等に 贈られし鉢植パンジー 門出の祝ひ/小学校卒業の日
31
夜
(
よる
)
降
(
お
)
りて オリオン低く みなみ空 誰かが云った また来ん春と
14
藤壺の花の重荷と伏す影の深きを君は踏みて行くらむ 〈題詠 壺〉
11
花や木々 空の蒼さや風さえも
短歌
(
うた
)
詠み
初
(
そ
)
めし日々変わりゆき
25
珈琲の向こうに君の笑い顔 世界をちょっと許せてしまう
31
伸びる雲 夕日隠して 広がるは 十五の頃に 見た青い空
8
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