空っぽと思われるなんてごめんだよ眉間の皺で威嚇する
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西の果て湧き出た雲がシワ作り東の山に停められて雨
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混む車輌どこに立とかと見渡せば 手弱女ミニスカ座る前の吊り革(ミニスカは夏の季語でしょ)
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お鼻ちゅー あいじょうひょうげん ねこあいさつ じょうほうしゅうしゅう なんかもしてるよ
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三宮センター街の 氷柱のオブジェ昔はペタペタさわった(今はさわれないよねー)
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暑い1日でしたご、スコール降り、涼しき夕刻かな
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それでいいそれでいいのと黄昏たそがれるさざ波優し 拗ねるキミにも
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飾り気のない自由律 山頭火 憧れ詠むも ただのつぶやき
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黄昏たそがれが 昼も夜にもある我が家 テレビ指差し 妻と「誰そ彼たそがれ?」
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どしゃ降りが上がって一気に蝉時雨 この声もやがては懐かしくなる
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日銀の政策会合利上げとな 老兵は客の側に立つぞ悪しからずクソ
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アスファルトで火傷やけどせしとう患者ひとの来て 今夏こんかの炎暑 尋常でなく
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あら意外「話しやすい」と人は言うそんないい人じゃないはずだよ
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歌を練るマス目のノート五冊尽き六冊目にも続き編むなり
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ストレスが無いと言うのはちょっと待てそいつを君がバラ撒いている
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みかんしか思い浮かばずすみません愛媛和歌山静岡の人
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何もしてないのに勝手に痛くなる関節に寄る静かな年波
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夜空へと消えてく花火を見て君は 文明のように儚いねと言う
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森を抜け見てしまったの 密やかに放水に耽る夜のダムを
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涼しさを求めてモールへ駆け込んで PULL と PUSH を間違えながら
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蝉の声ひとつばかりじゃないことに気付いた三歳夏の発見
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分かってるいつかは過去と呼ぶ想い託す短冊君はさらさら
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カーテンの隙間に揺れる陽の光追いかけ一歳ケタケタ笑う
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焼きチョコになって何とかこの夏を 乗り越えたいけどやっぱ無理かな
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秒針に追われて気付けばカレンダー 半分以上が過去の遺物に
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花火よりずっときれいな横顔に只見惚れていた夏の思い出
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春すぎて 夏きにけらし 気がつけば、 キミの隣に 俺以外のヤツ。
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きみの七回目の誕生日は花火大会で なんだかうれしい
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ツナポリタン(ツナのナポリタン(笑))具だけ製作 酒のアテ 好みの味にて ほろよいすすむ
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夏気分 味わいたくて受験生 ビーサン履くけど行き先は塾
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