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正月も半月を過ぎ日常がこうして人は歳をとりゆく
13
手放しで自転車を操る青年に昔の君をあてはめる我
13
荒れ果てた庭の寂しさ目を閉じる黄色いガーベラ植えてた背中
11
そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
20
カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の
最中
(
さなか
)
21
朝寒く 嫌々起きて 出勤も 明日は土曜日 足取り軽し
9
「月が綺麗です」きみが教えてくれるから 見えないけれど死んでもいいわ
7
ボクの住む
山
(
いえ
)
をけずって かまわない キミの子の肉 ボクもけずるね
6
今までの悔い一つずつ拾いゆく暗がりの先に輝きを置け
27
ボクを噛む 黒く醜い カラスさえ 誰かの孫の
愛
(
う
)
いシマエナガ
10
ぶっ刺さり忘れられないきらめきに届くためならどうでもいいよ
8
店先の生け簀に夢中な我が息子魚の
運命
(
さだめ
)
知る由もなく
10
物言はぬ愛猫は
唯
(
ただ
)
居るだけで 癒し与へり 神の申し子
27
寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
11
飛び立たせたくて放てぬこの腕
(
かいな
)
母という名の檻を編む日々
27
恋という新種の病にかかった 症状 いっぱい 期間 一生
8
テーブルの 花瓶にいけた 小枝から 梅が一輪 春の息吹が
28
病床の吾を想いて厚き文 友の笑顔が飛び出し舞ひぬ
28
深夜二時 担々麺で 小休止 辛さに咳き込む 君が可笑しく
19
明日から日の出一分早くなるただそれだけの明るい話題
25
ジーンズと トレーナーを 着て眠る やっと感じる 君のぬくもり
8
厳寒に 餅花飾る小正月 五穀豊穣願ひを託す
21
ストーブの前に座りて半睡の
淡
(
あわ
)
いに遠き笛太鼓の
音
(
ね
)
21
捨て尽くせ眠りも夢も生も死もたったひとつの信ずるものも
14
午前二時合わせ鏡のその奥に仄かに揺れる懐かしき影
17
この俺に? 似てる奴とか いるのかね そいつは偽物 偽物の無頼
6
遠くから 近づいてくる サイレンに 近所の家かと 耳を澄ませる
8
不眠症また載ったんだ夢見たいのにまたもボツだしまあいいか
15
星屑の 銀の
階
(
きざはし
)
昇りゆき スノウフレイクの 銀河で踊らむ
26
なに食べる? たまには違う 店に行く? 焼き肉?お寿司? そうだふぐだよ
6
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