枯れた花 そこに美を見る者にだけ 自然は真の姿を見せる
10
牛乳のパックを白い衝立(ついたて)に豆苗そわせて春の陽増し増し
24
居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
49
また増えた大統領の得意技 ディールとフェイクそして殺人
11
曇り空どうかわたしの心まで圧し潰すなよお願いだから
20
パンクした 自転車かかえ 田舎道(カントリーロード) 行きはよいよい 帰りは怖い
12
道化師が 再びあった いじり屋は 今は丸く よき後輩
8
三月に 物整理する 春休み 懐かしいもの またお目にかかる
12
今思う 好きといって おけばなと 彼女のふるさと 浜松にて
7
最近の 若い人は マニュアルで 人助けても 心あらずに
8
キミが詠む 短歌の俺は 生きてたり 死んでたりする キミの気分で
6
譲れない決めたその目は輝いて自分のポリシー 心に旗立て
8
朝食の片付けせぬまま 遠き日に想い巡らす 日曜の朝
22
あの人は、申し訳ないけど、ロッキーか、ブルース・リーに殴られてほしい。
7
バッカじゃない? なんでわたしに 言わないの? キミが現れ 泣きそうになる
11
日溜まりの テラスに留まる 夫婦鳩 歩むすがた 光り射す
8
昔日(せきじつ)の夜 冷気入らぬよう布団の端 トントン叩く母の手の記憶
20
甲子園 女子高生の 君が代 その歌声に  美しき曲と知る
14
春もみじ紅き新芽の妙なるや朝陽に愛でし仲なればこそ
20
ぶきっちょで上手くできずにべそかいた白詰草の乙女の冠(ティアラ)
32
野に咲くは紫、黄色、白き花 心焦がされ見つめし君は
21
春の野は思い出たどる宝箱れんげ畑で日がな一日
27
田舎道陽射しを浴びてひとり旅 蓮華の紫快晴の蒼
45
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて せせらぎ流れ 川の瀬騒ぎ 野山さえずる 
6
たおやかな 言の葉という インスリン 吾の血糖値 下げてくれたり
13
菜種梅雨 雫を纏う ふきのとう ぽつぽつぽつん ああ春来たり
12
陽の矢射し 垣根しなだれ 朝顔の 陽背負いし影 薄れ消えゆく  夏の夕暮れ
5
絹の雨  しなやかに揺れ 朝霞  濡れて色濃き 野辺咲く黃花 香こぼれる 春のまどろみ
5
放課後は球拾いのみ明け暮れて白球唸る 声の届かず
13
長い影西日に帳がおりるころ壁塗り終えた父と銭湯
15