雄風の空にそうそうフェニックス不死鳥飛べよ悲鳴の街を
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半月にやさしさを見るうた然り雲なびく空に半月探す \ ありがとう素敵なうたを
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蝉の声朝に散々鳴くもんで、僕の歌も蝉につられて
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僕の事助けてくれる君が悪者だとしても、僕のヒーロー
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始発空いてる、飛ばしまくりで、ちょっと怖い
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「帰りたい」電話の母は幼子の  泣く直前のような声にて
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真っ盛り五輪と夏、お互い暑すぎで、寝不足です
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退院の決定届くLINEにて 夫の文字に見つけた高揚
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一日を全部自分のためだけに 使える自由の我に吹く風
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海に行き貝殻ひとつ拾いたい 海の重さを秘めた貝殻
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サングラス かければ男子イケメン化 不思議現象研究中なり
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稲垣栄洋(著)『世界史を変えた植物』に物の見方の面白さ知る
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返事待つ夜の逡巡寝るべきか声届く時見守るべきか
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こつこつと 己と仲間 信じつつ 繋いだ力 頂点に立つ!
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次々と  メダルが増えて いく日本 どこの国でも みんな頑張れ
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地味に好き奇怪な尻尾にょろにょろ生える得体のしれぬ蛇花火/題『花火』
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よくもまぁあんな遊びをしてたっけ戦争ごっこのロケット花火/題『花火』
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打ち上げより近所の川辺火を灯す花火セット暮夜の団欒/題『花火』
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ポツポツ爆ぜた赤玉すぐ落ちる線香花火の儚さが良き/題『花火』
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スカばかりの駄菓子屋で引くいんちきクジげに恨めしき五円なり/題『三丁目の夕日』を観て
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好きを伝える勇気とイチゴが乗ったケーキを下さい
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夜に一人、ポツポツ降る雨 天気予報は晴れのはず
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日と共に趣味にしづむと  おのずから 跨いで離れ  消え失すかな
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黒塊の雲の切れ目に赫光が滴り落ちる不吉の真夏
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3年で海外移住欲はほぼ満たされました さらば旅人
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福祉課の息子みたいな他所の子が明日来るからカフェひとりぶん
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悲しみを半分にして喜びの夜を二人で好きになろうね
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認めるる飾れるものが無くなってそして朝まで泣いてるわれら
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好きな茄子持ってるだけでどうしても秋に負けない夏になったよ
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追いかける影うずくまりもう無理といって一人で夜へと溶ける
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