名を呼んでチリンと鈴を鳴らし来る君は愛しい家族で親友
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渋滞のテールランプの数だけに帰り着く家あるんだろうな
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夕方の東の空にパラフィン紙みたいな月とかさなる自分/月
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ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
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ぼくにある荒野が月に照らされてすこし整う秋の夜道に
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街じゅうの人を私のモブにして涼やかに鳴るあたらしい靴
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キリストが 最期に願う ただ一つ 互いに愛し 一つになれと
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zoom中 いてもいなくも わからない ビデオもなくて ミュートにしてる
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世の中は わけのわからぬ 人ばかり それもそのはず 変わり者です
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誤字脱字ごじだつじ チェックすり抜け また一つ 見れば見るほど らずえゆく
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他人からの 評価を得たい 人を見て 哀れに思う 悲しく思う
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わたくしの過去は誰かの現在で未来でもある どんなSF
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心にもワレモコウのごと赤のあり 消せども消えぬ紅色の染み
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山の端に 咲いては消える 火の華を 一人眺めて 想い起こす過去
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吾亦紅 月夜の風にふうわりと 包まれゆれたり小さき赤は
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友達が迎えに来ると「ごちそうさま!」公園へ向かった土曜日の昼
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母の手で植栽されし裏庭に 「ムラサキシキブ」の玉がこぼれる
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騙された暑さ寒さも彼岸まで彼岸過ぎても予想は暑そう
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zoomとか lineとかいう 未来から 来たみたいな どこでもドア~
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かたぶきて 凉風すずかぜたてばむしの あはれに聞こゆ秋のゆふさり
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金魚には金魚の理由のありたるか 絢爛豪華恥ずかしげなり
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幼子の金魚すくいの手もヒレも 同じリズムで動きを止めず
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雨も陽も共に天の恵みなれば良き塩梅にと願う昨今
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ちりちりと光の粒が舞う窓辺 まつげの揺らぎばかり見ていた
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温暖化異常気象のこの秋にコロナ陽性これもありかも
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さっきから 何回も スロー再生で お前が 笑った瞬間 観てる
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憶えてる おゆうぎ会で 王子様 だったろ 俺の 初恋だから
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海沿いにひとり揺蕩う徒跣かちはだし 君を含んだ波が当たって
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40円のゴーヤ嬉しくて振り回し(振り回すな(笑))ただいまわがら かじらないでね
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スタバにて突っ伏して寝ていつまでも動かぬ彼女心配なりし
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