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ライラック花屋に届けてもらったと喜ぶ父の声が弾んで
9
「雨降る」の予報に花見はサロンへと フルーツティーの差し入れ持って
13
あの歌のように離れた君想う遠く遠くと何度何度も
5
穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
31
冬は冬が嫌い春には春が嫌い つまらない生活を捨てて走って
5
静々と淡いすみれの
染
(
そ
)
む雲のほのかにそよぐ春の曇り日
11
ギヤマンのグラス一つを手に取って日にかざしたら乱反射する
7
虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
6
昼休み。半額だった菓子パンの、半額シールを隠しつつ食べる。
9
掃除機の音にも怯まず かまってと 棚を降り すり寄りぬ愛猫
24
恣意的な小さな神の乱心で
(
ちはやぶる 神代も知らず 竜田川
)
からくれなゐに水くくるとは 17/100 在原業平朝臣
11
花散らし 好きにされませ 満開の 桜楽しげ 雨と舞い揺
(
ゆ
)
る
11
ただ看過してきた闇の哀しみの無数の罰を背負い逝かせて
10
エイプリル フールと言えば 嘘ですか 千に一つの 真実探し
4
淡曇り しとしと雨に 溢れ散る花の ゆかしさ 哀しかりけり
7
スマホなるモノに夢中な母がいて阻止すべしとゴネる子もいて
8
一吹きの 風吹き過ぎて 花韮に 桜舞い散る 佐保川の岸 /佐保川の桜
15
佐保川の 汀に青む 荒草(あらくさ)に 伏す鹿の居て 花の散り初む /佐保川の桜2026年3月31日
13
猿沢の 池の畦(ほとり)の 暗がりに はつかに動く 鹿の角見し /春宵の奈良鹿
13
丁重に エレベーターまで 送らるる 小株主の おほけなさかな /2026年3月30日株主総会
8
戦争と 言いて戦闘と 改むる おつむの弱き 総理戴く /April Fool's Day 2026
8
「ひみつだよ、私ほんとは魔女なんだ」
5
歳のうそは こしょこしょ話し
10
新年度気になる事は
多々
(
たた
)
有れど
雨風
(
あめかぜ
)
あとの満開桜
23
河川敷ダンスを終えた少女たちわれ過ぎるとき例の真顔に
13
平日の凪を楽しむひとりとして俵万智読むマクドナルドで
9
花冷えに ちま猫ちゃんは さんかくの おにぎりになる おててはのばして
25
狂気とかではないけど切りたくなる 心ととのうキャベツの千切り
10
雨しずく乗せた桜と新緑を朝霧つつみ惑う胸のべ
19
子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
17
もしもしも 自分に息子が おったなら 地区予選からして 直視できへんわ
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