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高雄口いつしか駅名は変われどもあの頃のまま桜花のトンネル
11
服の裾にくっついたお米粒を取る、その手の指の結婚指輪。
7
窓枠に切り取られた空の青 雨に洗われ 何と清々し
22
花時雨 珈琲香る朝にゐて
縁
(
えにし
)
をめぐる 泡沫の歌
13
蔓伸びてひび割れた像の罪背負い堕ちる一片連れては行かず
6
雨煙る朝ふと見ればサヨナラの予告としての葉桜なりかな
8
そこだけが許されたようにはしゃぐ子と一人でいるかのような母親
14
繰り返し
訪
(
たづ
)
ぬ春にも
年毎
(
としごと
)
に 異なりぬ風 異なりぬ匂ひ
32
非常勤の年間契約を更新す。エィプリルフールの日とは知りつつ
8
数駅を寝落ち過ぎたり花の酔い 戻り列車に慌て駆け込み
24
乗り越えし 我が歩みしいばら道 山あり谷ありひと花咲かせ
24
人はみな桜を仰ぐもさくら草 地に湧き出でて火の花の燃ゆ
32
「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
22
1声「せい」の1灯「び」の打てし1鍾「しょう」を果て無く伸ばす1音1首
16
資料 思慮 死霊のような 白い顔 知りようもない 心労の致死量
5
身を粉にす 稼ぎ頭に 感謝しつつ お金ばかりが 正義かしら
5
エイプリル フールも忘れ 過ぎ去った 慌ただしいが 年度の初め
5
雨の音 聴き低気圧に 寝込む朝 一層手厚い 甘々な夫
3
問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
23
きみはペガサスになるのだどこまでもゆける翼を持っているから
5
小夜雨のテンポ早まり安定の君の寝息を数え夢見る
27
イヤホンはちいさな鎧世界からぼくをまもって壊れぬように
8
学校に行けなくてもいいわけじゃなくほんとは行きたいただ思うだけ
7
三月三十一日の夜を越え
自
(
おの
)
を殺さず辿り着いた
陽
(
ひ
)
8
あの日より増えたピアスも傷跡もきみに見せない澄ました顔で
7
もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
11
なににでも成れるのだと教えてくれたまんまるピンク冒険の旅
4
「進次郎」構文 以て 抗えず 特攻隊や 君死に給えり
12
吾の焼いたシフォンの脇にホイップと苺で君はまばゆい笑顔
19
つくつくし 土筆の胞子 かき集め 作る団子を 一つ賜れ /ねこ好き刀自御許
8
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