焼き鳥の皮は モニョより カリカリが 吾の好みなり 朋友とももまた然り
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オオタニも2ラン打ちて お帰りベッツ祝砲あげる
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チビ猫も じょうぜつ饒舌になる ときもある おとうちゃんが おといれいったとき(とか)
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「おなかすいた」「かまってちょうだい」「ふあんなの」ちま猫ちゃんの「ニャーン」はどれかな
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スクワット 膝を痛めて やめちゃって 運動不足に拍車がかかり
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カレンダー息子の帰宅☆(星)印近づくごとに嬉しさ募る
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百均のらぎつ灯るともミニライト今年もくかと確かめてみる /お盆準備
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オオタニの倒れた次の打席にてお帰りベッツ先制2ラン
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先つ世のえにしもかくやあさ露を宿しも果てぬ夕顔の花
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残り火に薪をくべる度想う人花火に見えた幻想の夏
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爺ちゃんの最後の言葉「新世界でソース二度漬けしたかったんや」
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お盆には孫が来るのを楽しみにしてた爺ちゃん今年は来る側
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ふと君が僕に預けた落とし物故意でないとも言えないけれど
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「かわいい」は正義じゃなくて暴力だ逆らえなさが格段に上
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蜃気楼僕と君とをそう呼んだ青写真には不揃いな僕
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ちちははの往くさき定む一身田 そよと風ふき(うちここがええ)
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鶏レバがもっちゃりしている店は良し もっさりしている店は残念(焼き鳥屋ジャッジ)
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掬えない感情だった 大切なものを残らず捨ててきたから
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けふ今日こそは恩師に文を出さむとて 過ぎた時候の挨拶破り
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目が醒めて東雲しののめの空茜雲『どうか無事にと』再会願う
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穀物の虜になりて人類は「保存」を覚え「財」を意識す
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孫可愛い されど我が子はその倍と 亡母の言の葉 甦る朝
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朝五時に空は遥かなうろこ雲秋立つ風に杖の音溶ける
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始まりは突然届いた便箋に綴った僕らの青春の日々
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夕膳に笹舟にのる豆腐ちくわの穴を覗けばふるさとの海
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たおやかな夕顔のこころ見抜けずにとうの中将の薄情かなし/『源氏物語』の夕顔を詠む
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許されぬ源氏の愛に堪えかねて人妻の身を悔やむ空蝉/『源氏物語』の空蝉を詠む
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活字から離れられないどうしても本じゃなくてもなにか読んでる
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皿を割る陶芸家にもなれそうだ何してもこれはしたいことじゃない
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ぐしょぐしょに潰された日々許すまじ 無条件の愛 会いたくて涙
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