雑談に 心を乗せる ことできず もっと言いたいことはあるのに
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冷ゆる我が手を握るつまのポケットに 人肌ぬくむ 厳冬の街
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仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
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ムチャぶりの手品みたいなお見事は一年たってやっと初恋
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ウヰスキーの酔いのほのかにまわりきてしみじみと聴く前川清
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スタックし 困っていたら パッと気付き 助けてもらい 次は自分も
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甥が言う「昼の空にクラゲいるの?ひとりぼっちでさみしくないの?」
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君とならシャツのボタンの付けづらさも 知らずのまんまで居れたのに、なんて
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くだらない? 大いに結構 ありがたい 下り無き道 登り詰めよう
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言うとおり動いていたらなじられず 自分のことだけ削り落とされ
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ようやっと自分の道を取り戻す 舵取りしようと奮い立たせる
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お生憎 おいらは天下の ひねくれだ 罵るものとも 笑み突き合わす
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はらわたに焼けたハラミをブチ込んで心身満たし己を冷やす
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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またひとつひとつと刻む秒針をききながらまだ眠れない午前
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着ぶくれて 靴紐遠き 冬の朝
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雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
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冬の暮れ 帰り道の香 街ビュッフェ
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失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
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枝に刺す 落ち手袋の 蕾かな
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エリートの文字を消し去り夕闇に灯る我が家の窓こそが幸
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「いい後輩」「緑の枠線したしいともだち」それだけで 耐えられてたの、音沙汰ないね?
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街をゆく三人乗りの自転車の歌は変われど母ちゃんの歌
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西南の戦没者の碑はたからかに テニスボールに当てられてをり
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彼氏役 俺は自分を スイセンし 自惚れ強い ナルシストぶり
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コーヒーの吸い込む湯気の微粒子も君と過ごせばこその愛しさ
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今ひとつ、 気配りせよと 言う声に 己がやれよと 言うはかなわず
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調つき神社(浦和)名物うさぎの彫り物は ちょっとかわいく作り過ぎなり
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まっすぐに背筋伸ばして歩む時 わたしはわたしの王様となる
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過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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