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雑談に 心を乗せる ことできず もっと言いたいことはあるのに
7
冷ゆる我が手を握る
夫
(
つま
)
のポケットに 人肌
温
(
ぬく
)
む 厳冬の街
28
仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
33
ムチャぶりの手品みたいなお見事は一年たってやっと初恋
25
ウヰスキーの酔いのほのかにまわりきてしみじみと聴く前川清
20
スタックし 困っていたら パッと気付き 助けてもらい 次は自分も
8
甥が言う「昼の空にクラゲいるの?ひとりぼっちでさみしくないの?」
7
君とならシャツのボタンの付けづらさも 知らずのまんまで居れたのに、なんて
8
くだらない? 大いに結構 ありがたい 下り無き道 登り詰めよう
12
言うとおり動いていたら
詰
(
なじ
)
られず 自分の
心
(
こと
)
だけ削り落とされ
8
ようやっと自分の道を取り戻す 舵取りしようと奮い立たせる
11
お生憎 おいらは天下の ひねくれだ 罵るものとも 笑み突き合わす
7
はらわたに焼けたハラミをブチ込んで心身満たし己を冷やす
14
「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
34
またひとつひとつと刻む秒針をききながらまだ眠れない午前
10
着ぶくれて 靴紐遠き 冬の朝
5
雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
29
冬の暮れ 帰り道の香 街ビュッフェ
4
失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
26
枝に刺す 落ち手袋の 蕾かな
5
エリートの文字を消し去り夕闇に灯る我が家の窓こそが幸
30
「いい後輩」「
緑の枠線
(
したしいともだち
)
」それだけで 耐えられてたの、音沙汰ないね?
6
街をゆく三人乗りの自転車の歌は変われど母ちゃんの歌
10
西南の戦没者の碑はたからかに テニスボールに当てられてをり
21
彼氏役 俺は自分を スイセンし 自惚れ強い ナルシストぶり
4
コーヒーの吸い込む湯気の微粒子も君と過ごせばこその愛しさ
8
今ひとつ、 気配りせよと 言う声に 己がやれよと 言うはかなわず
11
調
(
つき
)
神社(浦和)名物うさぎの彫り物は ちょっとかわいく作り過ぎなり
19
まっすぐに背筋伸ばして歩む時 わたしはわたしの王様となる
26
過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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