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おでこには冷却シート吾子を抱き加湿器の音 夜間診療
17
桜
(
はな
)
のときわずかに過ぎて
行
(
ゆ
)
く人は
木陰を選ぶ四月上旬
10
新しい 命継ぐべく 旅に
出
(
い
)
づ 降り立つ土地は 風に任せて
9
ははそはの母の
湯湯婆
(
ゆたんぽ
)
しまはれて一万日の日は
捲
(
めく
)
らるる
11
「さくら味バウムクーヘン」食べてみたなるほどこれは桜餅味
26
散り積もる庭の桜に降る雨は風よりもなほ
厭
(
いと
)
はしきかな
10
死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
19
だんだんと脚の痛むを尋ぬれば昨日歩きし一目千本
13
孫出るか…半年先のイベントの予約サイトへキーボード打つ
12
保育園の担任妻はピタリ当て足掛け五年つかんだ人事
13
衆愚世の群れ離るるも哀れなり滅を滅せよ人工知能
10
楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
51
着ては洗い着ては洗いの毎日は遥か古代の禅の世界
5
くしゃみが何度も聞こえて来ては遥かな杉の存在を感じる
4
将来が具体的には見えて無いけれどひたすら今を生きてく
5
話題など特に無いのに何回も話し掛けたい気持ちが溢れ
4
貴女には幸多かれと願うけど君の弱さも気付いてはいて
4
色々とアドバイスを貰うけれど結局は自分軸なんだよな
5
スムージー朝から一杯やりながら休みのプラン立てるのが好き
4
親たちの思い問わずに連日の 小
5
の報道あれやこれやと
10
爽やかな朝に似つかず暗くなり陽の下の椅子で煙草を吸う
5
無理矢理に外に出てみて眩しくて戸惑ったけど気持ちは軽い
5
イベントが起きたわけでも無いけれど目覚めが悪く身体が重い
4
二千年戯れ過ぎた洋神のその救済に和の八百万
12
思い出の湯けむりの町一人ゆくあなたとわたし分子になれず
13
休日の憩いの場所で湯を浴びてちょっと昼寝のスーパー銭湯
12
「いよいよ」と思う頃には有料のチケット買うや…サブスクの罠
14
いつの日か通り抜けたし 日本一長い商店街の端にて
26
友たちと 桜のもとに 集いしも なお淋しくて 夏、待ち侘びる
13
逢う日まであなたの告げた「待ってね」を我胸べりの小鉢へ育て
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