Utakata
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手習いに 勤しむ我が子 見つめれば 師の苦心する 様を哀れむ
3
苦を楽と するは楽しむ 心意気 好きものとする 数寄者であれ
3
かようにも 心持たざる 絡繰に 心躍るは いかなカラクリ
3
猫あるじ僕の肉こそ食べないが強く殴って遊びはするね
6
マタタビを褒美でくれる猫あるじ 要らないけれど喜ぶ演技
11
猫の星あったかくってフワフワな満員電車に乗りに行くかな
7
あたたかい猫の惑星あるならば私の仕事は猫用ソファー
8
ごま団子甘く噛みしめ向かい見る 未来の僕を診るクリニック/団子屋の向かいは糖尿病クリニック
22
少しずつ降ってはつもり深くなるそういう冬に戻ってよ雪
19
落ち込む朝 グリーンアップル 聴きながら 掃除機かけて 気分リセット
10
繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
25
値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
13
ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
18
土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
19
欲を出したら「いいね」など貰えない
3
Utakataに 寄せる言の葉 垣間見える あなたの暮らし 心あたため
12
香箱で陽光迎へ猫二匹「背中は任せろ」薄目でチラリ
22
曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
17
目覚めてゐる 目は閉ぢたまま 土曜の朝
4
留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
31
『あきらめたらどう?』背中を押す声にあらがうための下手なクロール
5
通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
31
いつか来る別れを知らぬ顔をして みそ汁の湯気に家族は和む
53
足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
14
何度でも思い出すから消えたって構わないとか言えないけどさ
2
今もなお
長々
(
ながなが
)
し夜に一人寝る
仮庵
(
かりほ
)
の上に雪はふりつつ
9
あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
9
終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を
夜半
(
よわ
)
家路に就く
32
赤子皆生まれる
日時
(
とき
)
を選ぶのかならば選ぶは生きるそのもの
6
ひとり暮らし とっくに慣れた はずなのに あなたとの場所 ふと帰りたくなる
9
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