湯けむりは 増幅させる 泣き笑い いまだに生きる 意味など探し
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キスせがみ背伸びする君引き寄せて 胸に隠して口づけをする
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あたたかき腕に抱かれ目をとじる吾はこのまま目覚めずともよし
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やさしさを切って配っている君へ かなしい夜はいよう、一緒に/海に眠るダイヤモンド
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風が吹く 飛ばされかける ふと、きみが 隣に座っているって、わかる/海に眠るダイヤモンド
4
チリチリと胸刺す痛み永らえば悪しき想いに囚われ惑う
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「ちょっとお兄さん取ってくださる?」二キロの米を婦人に渡し
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すれ違う 車のガラスに 霜光り せわしい朝と 淋しい初冬
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おくれ毛のくはしくふる娘子をとめごの眺めつつをれば千年ちとせ経ぬべき
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孤独なら夜空に耳を澄ますのさ 僕まで届くトラックの音
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土産話 キミは楽しげに聞いてくれ ねこ母ついつい饒舌になり
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道長さんフラれて出家しちゃったよ 「もしかしてだけど〜」もなかった?ホントに?(笑)(かたこちゃんの件)>光る君
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明け方に ふと目が覚めて 笑っちゃう ねこ母・チビ猫・おとうちゃんで 川の字>真ん中の線、みじかいけどな(笑)
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維持費用に追はれてゐるてふふるさとの駅舎に響く階段式昇降機エスカレタの音
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先日の「飛ぶ教室」が「みるラジオ」源一郎さんの顔拝みたし
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倦みごとを忘れさするがに妻と子と一軒家をし欲しくもあるかな
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倦みごとを仕方なしにと割り切れる人間性を欲しくもあるかな
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「おめでとう台湾チーム世界一」まごうことなくふさわしきかな
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家に着く頃に君まだ起きてるか? もっと飛ばせよ新幹線
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一晩の別れを惜しむように君 抱っこをせがむ出張前夜
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そういえばやらなくなったなキャッチボール どこにあるかな君のグローブ
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枇杷の木は高くなりけり秋の陽の澄める庭にて眺むる枇杷の木
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外国人が多い通勤駅には今日も色んな言葉飛び交う
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朝日浴び輝くばかり銀杏の葉 蜘蛛の糸にてゆれる一枚
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足踏みがつづく間に氷溶け気候変動トランプの影/COP29閉幕
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人間は最期はひとり己との会話たのしむ歌はそのすべ
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真実はネットにあると云うけれど本物に会うことと異なり
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客人を見送る夜の玄関の四つ並んだ靴とサンダル
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地方紙の上半分はジャックされ県内巡る紅葉の秋
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なんのため歌を詠むのか見失いそうになるんだSNS
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