盆休みあったわけではないけれど 明日あすから仕事だ!気合いを入れる
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朝焼けの海沿い歩く旅先の 錆びた自販機ブリックパック
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息子きみからの信州みやげのりんごジャム 写メの青空見ながらパン食む
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朝焼けの海沿い歩く旅先の 錆びた自販機で買うUCC
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「飲み込んだ言葉ばかりで悔やんでた」 あなたに伝えたことも悔やむ
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競技者は夢持ち叶える側のはず主客転倒メダル求む
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キミと飲む夜明けのコーヒー夢に見て 先輩と飲む徹夜明けのBOSS
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豆乳を投入すると言う俺を 冷めた目で見るキミはブラック
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洗車して布団洗うと雨が降る おのがジンクス今日はええやろ~
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心から 愛する人を 見つけたら わき目もふらず 突っ走るべし
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苦しみは 過ぎてしまえば 忘れられ 強くなったと 錯覚しがち
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人生は ボルダリングの ようでまた スケートボードか ブレイクダンス
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カメラ持ち 真っ白雲と 青空に レンズを向けて シャッターを切る
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今日もまた 起きてしまった 一日が 始まり終わる 眠りつくまで
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ひどい下痢 トイレの中で 汗びっしょ 妻が私も 軽くあしらう
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食パンの袋を留めるアレみたく僕の名前を忘れてほしい
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温暖化 炭酸ガスが 増えたから ジュラ紀に戻れ 恐竜マニア
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毎日が 農家のような 暮らしぶり 退職すれば こういうものか
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種植えて 芽が吹きだして 葉広げ 伸び行く姿 驚くばかり
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他人よりは よく見せようと 努力して 今の評価は かなり変人
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この花が美しからず あなたからもらったものだから美しい /『詩経』の「静女」から
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うたかたの 畑豊作 賑やかに 夏休みこそ ゆるり短歌で
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野分去り空透明にいわし雲精霊帰るや浄土への旅
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歯にこぼる ゆる卵この 幸せを 産みたもうた鳥 いかに暮らせむ
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この夏の異常な暑さに作業するきみが食べてる顔が見たくて
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梅雨空の合間を縫って作業するブドウ棚にはたわわな巨峰
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盆も過ぎ微かすか虫の音聞こゆ夜に 月の向こうに鳴る遠花火
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じいちゃんとお風呂に入る約束を鼻で笑ってはぐらかすきみ
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うたかたの夢幻の生を 君と生く 手を取り合ひて ときに惑いつ
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あかるくて 星もあんまり見えぬけど ベランダに出て空を見上げる
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