人間には大概嫌はるる雨も 草木に花には喜ばるるや
23
いつだって途中下車した旅だのに 直行直帰か 終の駅前
12
めづらしき人との再会つづきたり いつか巡らむ別離(わかれ)を想う
14
吐き気やらイライラ感の腑に落ちず 〈鬼さん〉隠す迷走神経
10
語らえば二十二分の五なりてふ 我らの班の寡婦なる家は
9
雷鳴に目覚めし街の頭上には見事なまでの線状降水帯 /レベル4大雨警報
18
sami1
4
剣道の防具を付けし日々のこと 梅雨深まれば皮膚が思ひ出づ
15
紫陽花に負けじと傘の花ひらく雨を彩る登校のまち
24
梅雨空に 晴耕雨読と洒落込めど 野菜農家は生業成らぬ 
25
傲慢な表情(つら)に寝転ぶ片頭痛 今なら君に優しくできそう
4
そんなはずあるわけないさ通り去るヘッドライトに見られたなんて
1
味噌汁はインスタントと決めてるの 忘れもしない母さんの味
3
五メートルロードパル乗り小2からバイクに焦がれずっと友達
16
六月に花火デートを終えちゃってなんの余韻もない始業式
2
10ミリのボルト回せず見当たらぬスパナ一つも宝物なり
16
白き馬胸の十字の疵を抱き星降る浜の朝へ歩まむ
15
ふた苗のミニ薔薇届き一苗は君の来る日を待ちて微笑む
11
紫陽花の赤青雨に色冴えて得な気持ちの買い物帰り
18
筒型に閉じる赤きのカタバミの花へ傘さす土手の隅かな
11
雨の空仰ぎて気づく桃色の花を抱けり百日紅かな
16
白き葉が雪と似て満ちダイヤなるユーフォルビアの涼しき風よ
12
猪鹿蝶 あなたと一緒に いたいから 終わらぬように こいこいをする
9
一人夜の燗酒の脇の桃色の薔薇へお前も飲むかと話し
16
シーフードミックス入れどアサリだけ臭くて捨てたクラムチャウダー
13
シンデレラ城(しろ)に着くまで大揺れのカボチャの馬車で激しく酔った
20
どうやってスウェーデン戦見ようかと思案はいらぬ職無き吾は
10
サングラス オレンジレンジ レッドブル 握るハンドル 夏のハイウェイ
4
モナ王とパピコをいつも選ぶのははんぶんこの方がおいしいから
5
「夏だから」言い訳してもあなたには多分バレてる手汗の理由(わけ)が
9