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楽しむためだけになにかをするまれなイルカ わたしはヒトになりたい
7
平日の車窓を通した河川敷 投球練習芝は冬色
14
血を止めるために両手は塞がって 私を撫でる手は見つからず
7
「今朝も寒っ」 起き出す勇気 いまだ無く ぬくぬくむさぼる ハッピータイム
6
散らかったこの部屋見れば我が頭同じだろうと思う混沌
22
ブリトロかあおさの味噌汁あたりなど廻りて来たり幸せスイッチ
18
外は極寒 温水プールの ストレッチ カチコチの身体 徐々にほぐれゆく
6
羨んでいいから人の真似したりないもの欲しがったりはやめよう
6
結晶を 君が灯さむ彼の町へ ダッフルコートの肩に降り積ませ
18
風が吹く いつかあなたに届いてね 花びらはもう使いきったわ
10
言の葉を編めず 寝付けず
夜
(
よ
)
は更けり
窓外
(
そうがい
)
の星月夜は冴ゆる
34
ああ今日も腕に時間を貼り付けて逃げ場のないまま針が食い込む
17
雪道をスパイク付きの長靴で夫婦そろってデンタルケアへ
10
「かっこいい名前」と云ひて掲示板パート女性は『龍二』指さす
10
クゥックゥックゥッ 我が足音のみ 早朝の 二十分の道 ラジオ体操へ
9
年重ねありのままにと受け入れど深き格差に凩の哭く
31
春待つ我「おかえりなさい」の七文字は 言われたいんじゃなく言いたいんです
9
あと少し私を抱いて温めて離れられない布団は魔性
10
冷め切ったコーンスープを吸う我を誰が待ってる誰を待ってる
8
雨降りて決断の時手に入れろ今こそ此処で繰り出す雷鳴
5
「忘れたの」「いや多分、まだ」そう言って 貴方と目下ただの、朝焼け
6
無防備に肩寄す君に心寄る熱もつこの手はスマホを握る
9
雪に礼 妻の上にはふらぬから俺の上なら二人分ふれ
10
ハレの日という言霊の美しさいざ旅立ちに笑って泣いて
11
雪割りて 狭庭に顔出す福寿草 我の背を押す春待ちし朝
27
与野党で丁々発止の大勝負 サイコロ振るも雪に埋もるる
37
レンチンの スープばかりの 身に沁みる キミが作った 温かいスープ
4
言語化を するべきことと しないこと 言葉にならない 今夜のふたり
4
寝ちゃったの 俺は聞こえぬ フリをして ムニャムニャムニャと キミを抱きしめ
3
抱かれたい 俺は聞こえぬ フリをして 肉まんを買い 半分をキミに
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