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人気者 負ける時には 笑われて 成功すれば 妬まれかねん
13
隣席は 誕生日ケーキ 受け取りて はしゃぐシニアの声幸届く
16
ささくれたこころに沁みる知らぬ子が「こんにちはー」と云つて去る午後
19
久方の光のどけき縁側に恋猫思い返り血を舐む /猫短歌
6
血まみれのわが鈎爪に怖気づきわが恋猫は路地裏に消ゆ /猫短歌
7
念入りに研ぎし鈎爪の一撃にかの恋敵塀越えて逃ぐ /猫短歌
6
肉球を舐めつつ思う如何さまに打ちてしやまむかの恋敵 /猫短歌
6
真夜中の恋争いに痛めたる我が肉球に指な触れそね /猫短歌
6
如何さまに思ほしめせか日向ぼこ邪魔していじるわれの肉球 /猫短歌 本歌取り
7
文通に香りを薫りと書く人がいた 香水をつけてみようと思った
5
入門書借りて積読する
理由
(
わけ
)
を詠めばそこにも短歌のひとつ
17
加湿器に耳澄ませれば春鳥の囀るように蒸気が撥ねる
20
付き合いが苦手で海の大好きな祖父は夢見た灯台守を
33
浅き春 枯れ草のあぜ道 真っ先に咲いたタンポポ ちょっと寸足らず
16
針穴が従来よりも四倍と触れこむ裁縫セット吾も欲し
13
冴えない日胸で密かに唱えてねルック・アット・ザ・ブライト・サイド
9
費用対 効果がどうの 言うヤツの 採算性が オデコに見える
3
昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
21
寂しき春 君の居場所変わりゆく わたしの膝から二階の椅子へ
12
恋愛の物差しかなく、沼だとか言ってるやつらは、席外してね。
7
寿命乗り越へし愛犬との人生続く奇跡の日々を噛み締む
27
何事も 織り込み済みの 大政権 お目付役は 日本国民
12
間違えてお行きなさいね間違わないと学べないから
10
ひっそりと倒れていった人たちとまだ倒れずに蠢く人々
11
細胞のひとうひとつの窓を閉めこれより始まる幽体離脱
8
クルクルと 回る姿は 独楽のよう 無心となりて 氷のダンス
3
大文字で感謝の二文字記したる旗冬風に煽られている
10
栄光の メダル求めて 宙に舞う 異国の地にて カメラの前で
4
砂塵舞う その一粒の 砂のよう 春の嵐に 行方も知れず
4
あの頃の
父母
(
おや
)
と同じ歳なのか何たる迂闊何たる未熟
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