Utakata
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らいかん
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主亡き玄関の脇にタンポポ咲いて雑草などは無いと知る
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あの時の光きらめく一瞬がスマホじゃなくて心の奥に
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卒業の時を知ってか溶けた雪四月になれば種を育む
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生活の輪郭を書く紙に書くその輪郭は涙で滲む
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日が昇る働く爆弾落ちる泣く歩く空見る笑う日が暮れる
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海を見ず海を語る恋人おり海は静かに君を見てをり
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生活を生命を活かすと読むならば私は何を活かすべきかと
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ガソリンと火薬にまみれた泥の底種は待ってる芽吹きの時を
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私には捨てられない物があって考える考えてまた考える
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泣いて恨んで猫だいて銀河のはしくれ命のはしくれ
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道端の一輪の花の名を知れば散歩も楽しありがとスマホ
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靴濡れてTシャツ乾く梅雨晴れに窓開けてみたケリはつかねど
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必要がまあまあ足りれば良いだけさあれこれ背負っても肩がこるだけ
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あても無きためらいの渦に呑み込まれ微熱のままに窓白む
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わたしには名前があって生きてきた名前で呼ぼうひとつひとつを
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飛ばされて流され落ちた黄砂の粒は水の匂いを知るのだろう
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