何一つ知らないことが悲しくて 知ったつもりになれる映画を
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わかってた、独りでも呼吸いきできること 風がなくても踏み出せること
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一昨日のLINEに既読がつかないの きっと世界が止まってるのね
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‪一週間かかるだなんて! 欲しい本読みたい時に読めないなんて!‬
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将棋指す初心者からの母がいて 棋本独習で独学の三級
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海沿いの校舎に響く蝉の声 子供の声は春からない
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店も家も、時が過ぎれば空き地になる いつまであるだろ この町は。
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ケータイの 番号一つ呼び出して 眺めて消したこの夏も
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不安だと 思っているのは 一緒だよ 貴方は言える 私は言えない
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狭いよね 気恥ずかしげなその顔に狭くて良かったと黙ってみる
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手慰み 背負う鯨の 覚悟すら 貴方に甘えて 元の木阿弥
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雨の夜 冗談だけで 生きている 私もたまに 沈んでたいのに
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トビウオの粉末出汁をたっぷりとどんな味かを思い出す前
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見送った夕暮れなのか朝焼けかどちらでも良いと眠ってしまった
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‪テンサイに生まれたかったまたは冬生まれたかったダイコンムスメ‬
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‪つぶは餌わたしは金魚くちあけて漢方薬を飲むおまじない‬
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しるべなきくらぶのやまに行き暮れぬ道だにてらせ秋の夜の月
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仏像の横に並んで寄添われ そんな曇り日私も好きです
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‪こんな時だから常連風吹かせフロランタンを買い占めてみる‬
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‪朝顔の支柱に絡み付く蔓はわたし、あなたは……言わせないでよ‬
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すみかはる世こそはかなく思はるれかたぶきそめし秋の夜の月
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‪寂しさが生んだ怪物みて思うひとごとでなし胸なでさする‬
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‪さすってもさすってくれるひとは無く悲しきセルフ・リフレクソロジー‬
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朝起きて 汚い空を 笑ってさ 混乱状態 汚い地球
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いつか来る 時代の流れ ホウカイだ 今残るため 改心起こす
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泣く泣くと 響け悲しみ あとすこし 川が流れる 昨日の事で
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そんな手で 君は告白 哀れだね 君の相手は 僕より脆く
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梅干しや 酸っぱき君は 苦手です 舌縛られる 真っ赤な閻魔
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さりげなく月が綺麗と言ったって気付きやしない君が好きだよ
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美味しさを保証されてる「焼きたて」に縋って一つだけ買ってみる
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