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名をよばひ 天の雨の音 天城越へ 背にし触れなば 絶えよ玉の緒
4
車中泊君と二人雷に鼾高らか尻尾に感謝
2
大好きな言葉が辿る起源さえ 忘れゆく今 それも人生
6
「遺書」という題のデータを削除する最後に開いてから三年
6
採血に備えて明朝
(
あさ
)
は絶食だー うっかり忘れてりんごむきそう
9
うたかたに 集いし歌人 今宵また 夜空に向かい 想いを歌え
11
品書きを読む前「餃子頼むか?」と問われ頼む気失せる中華屋
1
門外漢手出しの出来ぬ立ち合いはアキレス腱など伸ばしてみたり
4
どうしても許せない人嫌な人
大人気
(
おとなげ
)
ないがただ無視をする
7
大好きを詰めてリボンをかけておくいつか迷子になった僕へと
12
寝る時がたのしみでありしあわせだから ずっと眠っていたいと思う
7
春待ちのバス停に立つ君の目に 映る黄色の小さな芽吹き
12
寝る前に海馬をトンとノックして「進捗どうですか」と尋ねてみる
3
桃色の 空遠すぎず 手に取れず 君のようだね 西の明星
6
雲一つ なかった僕の 片恋は 暗くても 満天の星空
4
君のこと 振り返らずに あの夏へ 駆けよう 思い出を踏みしめて
2
閏日も ただの一日 味気なし 歳をとりたる 証たるやと
10
虹を見た お前なんかに幸せの舵を握らせたりはしないよ
8
冬に戻り ねこたちベッドで寄り集まり あべかわもちのように重なる
11
スープをひとくちようやく飲み込むと 笑顔が戻る次女のほっぺた
5
三人の子供ら全て罹りきり 最後私もインフルエンザ
4
傘持たぬ人しょんぼりと佇ませ赤信号の悠々と光る
19
出荷待つ制服たちは聴いている瀬戸内海の優しい潮音
12
大谷の結婚!衝撃稲妻級!デコピンは色々知っているよね
13
良い妻や良い母と言われるために我慢どれほど散る酸性雨
13
煙草も人生と同じ 火を灯した瞬間が一番美しく後は害となっていくだけ
3
菓子供え母へ想いを巡らせば詫び抱きしめたい後悔ばかり
13
声聴けば 互いの想い 交錯し 一途に流る 砂時計のよう
6
のうずいよ躁と鬱とを違いてし うらうらがえし迷子のあたし
4
昔から 仕事仕事と 言うけれど 日本国民 真面目すぎない?
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