「この色が私は特に好みだな。」私が生きてる意義の発生。
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ああこんな奴いたっけと思い出す たまに鏡に顔が映ると
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お疲れと言って終わった1年を思い出しては悲喜交交と
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目の前に知らぬ人いてそれぞれに過去も未来もある恐ろしさ
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天上の歌声にすら慣れてしまう ぬるくて痛い こんな世界じゃ
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日々痩せる思いは少し遠くなり残る既読にならぬ安心
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結局は集団なんてブヨブヨで、きっと心もそうなのだ。(たぶん)
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とうさんは因果応報と言うけれど じゃあさ、私もいつか苦しむ?
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ゆるやかに殺し続けた感情の 墓場を掘れど亡骸もなく
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透徹の恒星あまた直面すこんなにしずかな地球の在り処
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キリキリとガラス細工の星座盤そらに浮かぶはオリオン群団
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ブレーキのほとんど効かない自転車で下るみたいな恋だってする
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寒いけど眠気覚ましに朝日浴びうんと伸びして戦闘態勢
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呪いでもかけられたのか 7秒間目が合ったのに恋にならない
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今くれた「かわいい」も記憶から全部溶かしてしまうんだろ缶ビール
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脳の間隙にざらりと流し込む砂鉄の引力に従ってゆけ
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檻として見ればともかく連れとして見れば不安ばかりの肉体
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何もかも忘れてしまえ美も醜も雪雪雪になっちまう夜
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大雪でバスが動かず独りきりただただ歩く金曜の夜
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「雪のため遅れや運休」路線図を赤や黄色に綴る寒波
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復習する。腸の機嫌をよくしておけば、だいたいの場合「いい夢」である。
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嘲笑に女のふくみが漏れている彼にも姦しさがあるのね
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寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る
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VROIDに楽しいの?って言いたくなる。仕方ないから笑わせてみる。
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初デートに富士急ハイランドのきっと心尽くしとしての絶叫
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退院のめでたき朝に雪積もる 電車の遅延なきこと祈り
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ねえセクシャルバイオレットNo.1 あなたの夢にいっちょ噛ませて
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ここにいるこの人が私ですよと時々声かけして連れ戻す
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冬深し 君の夢今 知らねども 此処にて願う 叶う日切に
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霙ふるバウムクーヘンたべるポツリひとくちポタリふたくち
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