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夜を指しとてもきれいと口揃え皆が見るのは夜よりも星
6
あたたかいうれしい紅茶で機能する深い呼吸とその後の余韻
4
春を待ちきれずに枯れてなくなって冬に留まる晴れ知らぬ僕
5
紫陽花も千日紅も向日葵もキミとの日々を隠し持ってる
8
私がねきみのひとりめの信徒なら生まれた日から暦をつくるよ
3
足早に過ぎ去る人混み都会では 時間の流れが違うのだと知る
4
新しく買ったイヤホン デザインを 優先したけど音も良かった
3
子が巣立ち 仕事帰りに 買い物し 巣に帰る鳥 眺める夕べ
22
うつろいて うつろわぬもの ここに有り それをたしかな愛情といふ
10
明日でもお菓子をアテに飲もうかな 連休中に桃酒をあけたし
7
手に取った本の重さで綴じられたことばの海の深さをさぐる
7
世のために役職
数多
(
あまた
)
引き受けて叙勲縁なく傘寿となりぬ
13
瓶コーラ昔懐かし王冠を遠巻きにして小六の孫
6
されどとて とれぬものが 流布してく 泣く泣く行過ぎた諭吉たち
4
6本のパックのビールを買って待つ 貴方と一緒に楽しく飲める日
10
自供する罪がないのが残念に思えるような断崖絶壁
7
胸の奥 大切な人を送るたび 開
(
あ
)
いてく穴を 抱えて歩く
20
新緑の風吹く丘に我立ちてじっと手合わすよき月参り
26
妻の外出不機嫌になる暇がある古希をするより内緒のビール
5
冬物の衣服と布団の片付けで 連休中日の一日が過ぎてく
7
じゃがいもに育て育てと追肥して 吾は不調よ熱中症気味
11
日曜日 私の休日落ちてない カバンの中も机の中も
9
みづとりの
靑葉
(
あをば
)
をぬけて立ちぬれば
廣
(
ひろ
)
ぐる空に風の
薰
(
かを
)
らむ
7
「豪華船一度は乗ってみたいなあ」何気に息子につぶやいてみる
11
折にふれ語りかけたき亡き友はライントークの最後尾にをり
21
眠れぬ夜逝きし友への懺悔の念病みたる時に会わざりしこと
11
ゆく春に 雨の
地上
(
ぢのへ
)
を
潤
(
うるほ
)
さば
甘露
(
かんろ
)
となりて
百穀
(
ひやくこく
)
をむす
5
秋日暮れ吾に届きぬ友の
訃
(
ふ
)
のラインの文字を何度も目で追ふ
8
母親の介助のときは足動く 気力の鬼になって向き合う
20
眠れぬ夜ふと眠るのが惜しくなる完徹の朝寝落ちして昼
14
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