真夜中に なにやらハッスル わが猫たち 日付変わって トリックオアトリートか?
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それぞれに生きた人らを「ご先祖」とまとめてしまう暴力がある
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ハゲの句をたくさん採ってハゲ選者見せたいらしい度量の広さ
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あなたの名 居もしないのに呼んでみる果てしなく広く寂しい部屋で
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「頼んでもないのに産まれるところから始まったんだし。こんなもんだろ。」
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公房の戯曲にあったあの鞄、あれを拾って家に置く親
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愛しさも切なさなどもいつの間に土に埋もれて発芽もせずに
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来年の 11月に ウエディング 浮かれる君と 微笑む私
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3プッシュ あなたにはそう 言ったけど ごめんほんとは 6プッシュだよ
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ファミレスで まずは乾杯 相棒と もらい泣きやら バカ笑いやら
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満月と 言われる時期の 満月は 前後三日も 満月に見え
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おやすみを伝えないまま潜り込む 布団の中は暑くて暗い
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柘榴実れる人工庭園の一角に信仰深きことは信仰深き
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エリカ黄色に咲きシベリア抑留に死せる俘虜同胞を売り祖父帰る
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猫が待つ 毛布に入るの好きだった あの温もりが 恋しい季節
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後れ毛の端がくるんと巻いている 四十何年 癖っ毛、慣れたわ
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仮装しているつもりではないのだが 皮膚を被って演技はしている
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モコモコのスウェットに袖通したら 秒で治せるタイプの鬱病
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終電後の世界では ほんのわずかだけど嘘の濃度が低い
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ハロウィンの人混みの中もういない君がひょっこり現れないかな
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君の夢聞かせてくれと言うけれど三秒ごとに変わっていきます
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誰一人五線譜読めず 祝福はステンドグラスと讃美歌の中
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長皿を登場させて焼くサンマ厚岸産の上々の型
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患者ひとに揉まれ 帰りし家の静かさと 君のボソボソ声が好きだよ
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君の方から話してくれたのに あまりにもそっけなくしてごめん
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学校に着くや否やで僕を祝う君 backnumber沁みない 全く
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きっとまだ告白するの早過ぎる君を見つけてカクレミノ術
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さむいねと言って紅葉を踏みしめる 叶わぬ恋をどこに埋めよう
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望月をながむる君を垣間より見れば思ひのす夕べかな
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街角に異形の充ちて何者もこの祝祭を統率しない
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