透徹の恒星あまた直面すこんなにしずかな地球の在り処
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キリキリとガラス細工の星座盤そらに浮かぶはオリオン群団
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ブレーキのほとんど効かない自転車で下るみたいな恋だってする
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寒いけど眠気覚ましに朝日浴びうんと伸びして戦闘態勢
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呪いでもかけられたのか 7秒間目が合ったのに恋にならない
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今くれた「かわいい」も記憶から全部溶かしてしまうんだろ缶ビール
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脳の間隙にざらりと流し込む砂鉄の引力に従ってゆけ
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檻として見ればともかく連れとして見れば不安ばかりの肉体
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何もかも忘れてしまえ美も醜も雪雪雪になっちまう夜
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大雪でバスが動かず独りきりただただ歩く金曜の夜
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「雪のため遅れや運休」路線図を赤や黄色に綴る寒波
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復習する。腸の機嫌をよくしておけば、だいたいの場合「いい夢」である。
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嘲笑に女のふくみが漏れている彼にも姦しさがあるのね
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寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る
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VROIDに楽しいの?って言いたくなる。仕方ないから笑わせてみる。
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初デートに富士急ハイランドのきっと心尽くしとしての絶叫
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退院のめでたき朝に雪積もる 電車の遅延なきこと祈り
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ねえセクシャルバイオレットNo.1 あなたの夢にいっちょ噛ませて
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ここにいるこの人が私ですよと時々声かけして連れ戻す
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寒いねと口から紡いだ言の葉は 隣をすりぬけ落ちていくだけ
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結婚は愚かであればある程に美しいのか、わからないけど。
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冬深し 君の夢今 知らねども 此処にて願う 叶う日切に
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霙ふるバウムクーヘンたべるポツリひとくちポタリふたくち
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カーテンを大きく開けて雪を待つ 警報なにそれ聞いてないから
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茶碗蒸し嫌いだだけどプリンなら名前を書いて扉を閉じる
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並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば
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君が好き たとえ冬薔薇 凍りても 艶消し花の 上向き咲きて
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繊月を 最後見ようと したけれど 儚い光 速く沈みて
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年明けの自由参加のプレ模試で無意識に彼を探してしまう
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地に足は着いていません初めから。それでも歩けるという例です。
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