自転車のたましい海のたましいが先生には見えるのですか
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仕事って無理無駄コミの物語 そう思えたら今日は吉日
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片割れを埋めるみたいに寄り添った希望のカケラが君を削る
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インスタの「親しい友だち」編集の意味と定義を教えてください
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どうしようもない短歌ができました ついにようやくできたらこれか
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ピアノなどやめろ冷たい住宅街きみはまほうつかいになれない
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もういいや別れてくれてかまわないだって春とは暴露の季節
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アボカドの大きな種をくり抜いた。ぽっかり空いたその穴を見た。
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甜茶落としチャイティーグラスに湯を注ぐシルクロードのまぼろし甘く
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人をダメにするソファにて わたしたちにさして重要でもないこと
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恋でなく 諦める人 またひとり  友人帳の 頁は少ない
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泥濘につま先を浸す音を聞いた 恋に落ちる音を聞いた
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パチンコ屋 ネオンサインきらびやかに 欲と金とでひか
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さみしくはないよ期限の切れているキップをポケットに入れている
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大人は言うカフェイン摂取で寝れないよと上等だこの野郎これは戦争だ
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戸棚から調理道具がなだれ出てシャララシャララとこれも幸福
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生きたいと願ふ體と死にたいと思ふ脳みそ 鬱の佃煮
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得意げな右肩上がりの君の字が黒板一杯満ちてゆく午後
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いち、孤独 これに遭った時、携帯を機内モードにして画面を閉じる
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自己防衛。夜に溺れたある日の夜。眠れない夜は夜更かしをしろ。
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君の部屋の壁に穴を開けてあげる 反抗期の証拠作ろうよ
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不特定多数に認められたくて生きてきました お前じゃない
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飛びたかった。ただひたすらに逃げたかった。レッドブルを飲んだ。でも飛べなかった。
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冬の午後 踏み締める積雪の道 澄んだ世界に射し込まれた陽
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ぼくたちは曖昧だったあの夏の海でくらげは壊れるだろう
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心から嫌いな人はあなただけ星の数ほど恨んで痛く
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脱衣所の洗濯物にまざって眠る 留守電が鳴りやまない日
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大丈夫。大人になんてなれないよ。刹那を楽しめ。風切って走れ。
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「生きる」とは「より良く生きる」ではなくて 納得できる死を探してる
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腰かがめ 同じ目線に 立つ君の 深愛に皆 心を開く
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