さつき待つ キミの柔軟剤(かおり)を忘れちゃうかも 忘れちゃうかもしれないよ!?
6
月の夜 時間を忘れた白い蝶 揺らめく羽の眩しい輪郭
10
夜の風が照葉樹林を駆け抜けて街路灯へと当たって散った
5
不安定な景色を探すかのように光る瞳を覗き込んだ
4
この日々を暗い映画のようにしたい例えば少し泣いてみたいね
5
そわそわと君とブーケの帰宅待つ 青葉雨降る陶器婚式
9
会うことの 耐えて久しく 泣く目には  お久。元気にしてた?  幼馴染
4
ねこたちは お顔覆って のびーする その3秒を動画撮りたし
9
知らないうちにできていた擦り傷は知らないうちに治ってほしい
8
亡き友が焼いた茶碗 温もりに 包まれて飲む 朝の一杯
18
天邪鬼 同じ腹から 生まれても 天と地ほど 違うよ人は
10
目の奧が うずいて頭痛 ロキソニン さっきのマックは 美味かったのに
11
血を流しながら座ってキーボード叩き仕事する隣の人
5
暗黙の契りである様に二人とも 口にはしない『もっと早く』と
4
外面(そとづら)が いいだけだろう 虚勢張り 手柄は総取り 嗚呼許さない
8
ゴミ捨て場シールを貼られたゴミ袋水曜日の夜僕を捨てたい
4
コンシーラー リキッドファンデ アイライン これで虚しさ消せると思う?
6
きみに逢う前日 春色カーディガン 華やかに映る女は盗人
3
憎しみを 薄める手立て 見当たらず 雨降らぬかと 空を見上げる
9
左手の薬指にその目障りな銀色の輪を嵌めたのは誰だ
5
歯をぶつけ 合うくちづけすら 厭わない なのにどうして どうして離れる
4
本当は買ってあげたい婆婆だけど  年金暮らし 今ギリギリよ
5
レビュー書けば「その調子です」とAmazonが励ましてくる ちょっと上から
16
あなただけ それは嘘ではなかったの あの瞬間は そう願ってた
6
身体だけぬくもりの中に置いてても何故か一人のベンチを想う
5
強き風 眼を閉じ「いいね」という君のそばに居たいとただそう願う
3
安い部屋 今は『あなたの私』でも 真夜の電話に怯える寂しさ
2
後ろ髪… なんて間違い へばり付く 大気の中で 脚が進まぬ
2
五月晴れなのにビールを飲みながら引きこもりする古希はオジサン
4
「いまはまだ・・・」 恥ずかしがり屋は藤の花 香りはしても姿は見せず
10