頭に血 座る老人囲む人優しき人の声かけ響く
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今日もまた錦秋にして夏日なり 百年前と似た気象とか
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階段を降りればそこに月がいてやさしくほわり出迎えられる
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想い出の携帯電話ケータイ ずっと残してる 長女猫あのこの写真をいっぱい撮った
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動員の どうぐだった あらひとがみ アラーの神も エホバの神も /本質は国家主義
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こっちを見ないあなたが好きなのだ
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狐憑き きね調筒音つつね 聞き寝つき 啄木きつつき来つつ 狐つつきつ (巫女の奏でる心地よい笛の音に狐憑きも眠ってしまい、飛んできたキツツキに突かれても起きない)
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色付いた時だけ思い出したように名を呼ぶ紅葉もみじ もう散ってしまう
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形のないものばかりあげている気がする 時間や記憶や私の苗字
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バイバイと見送る背中に カツカツとエア火打石 浮気封じに
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誰からも嫌われないで生きたくて頑張るけれどもうn人目
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華やいだ街路樹がまとうその色は見本帳には見つけられぬ赤
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若返る 体の錆びを 削り取り 老化無くして 美の水素水
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ゆっくりと動く光に何十人見上げるぼくは地球にひとり
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霜月に 二番穂伸びて 田は緑 時選べずも ただひたすらに
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NHK 死者数ごうけい だしている ガザの死者しか ふえてないのに https://www.arabnews.jp/article/features/article_103750/
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まだ低い位置に堂々浮かぶ月 999 で行かせてそこに
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君と暮らすただそのためにショッピング枠を30万円増やし
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万人のおすすめばかり流れ来るここはマスプロダクションの果て
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資本主義世界のもとで高らかに買い物ブギをかき鳴らす指
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街逃れ 色づく秋を訪ねれば 花一輪の恋の面影 
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辛うじて生きていますと 便箋の文字から見え透く おとこの邪心
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コンビニできみの世界につながったA4二枚を携えて、空
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凍えたまま「ありがとう」なんて口にする  変にどもって頬だけ熱い
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冬の匂いの正体を知らないままで また年の暮れを遠くに見据える
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秋 向こうから早足で歩いてく 通り過ぎた後の匂いは 冬
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延々とたまり続ける希死念慮一〇〇個あつめて地獄へいこう
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悔しさが 原動力と なる朝の 動き素早く 仕事片付く
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人柄は 口癖ひとつで にじみ出る 自己嫌悪は 控えめにね
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あの土手で ライトアップと夜空みる ひとりの秋は 寒いね、星さん
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