夏祭り あなたと浴衣と かき氷 後ろの花火 ハートのかたち
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痩せた手で白きサイコロを振る人の、眼にかかる翳 もうどこにも行けない
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ビールフェス行きそびれたので なんちゃってカリーヴルスト 398円(サンキュッパ)也
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ねこたちは 冷えたあいだに もうふさん 根が生えちゃった 日向ぼっこは?
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この冬・春 りんごもいちごも安くなく お菓子作りまでまわらなかった
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バルコニー デッキブラシで掃除して 中腰辛くも爽快感勝り
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舞う蝶を 目で追いかける 猫の背は 時を静かに 流してくれる
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初夏が来る手ぬぐい首に掛け始む涼暑(りょうしょ)も共に塩梅(あんばい)が良し
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その気質 持って生まれたものなのか 何かがあってそうなったのか
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去年から 来た初夏風に 混ざってる 懐かし君の 仄(ほの)かな匂い
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夜の街流れる車列光る川何処に向かうか誰が待つのか
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高砂の松もあはれと思へかし友に遅れて老ゆるこの身を
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ビーナスの石膏みつつ古き時代の作り手思ふ
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朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
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ガンセンター鯉昇りくる励ましの 来年も逢う指切りをする
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カチカチと 時計は進み いつまでも 変わらぬ自分が 撮られた写真と
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「ただいま」と鸚鵡返しで抱き疲れ ままもいいかな三歳終わる
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いい天気お出かけしよとキミは言う 大丈夫俺はどこにも行かない
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好々爺 看護師さんの前でだけ 家族はむっつり 柏餅食む
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母が住む古いアパート顔出せば まずは座れとミネラル麦茶
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トンネルの向こうに虹が待っていたもう古希にまだ五十年ある
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床の間に一年ぶりの武者人形。飾る吾らの手の老いにけり
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今日もまた朝介護から逃げたいも妻の笑顔にさあちゃんとしろ
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ぼろぼろのぼろぼろの人生をただひたすら酒を飲む
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「もういいよ」 思い巡らす 贅沢さ まだまだ先が きっとあるはず
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誤嚥して 夢の中から 飛び起きる 微睡(まどろ)む今宵 スマホ片手に
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たぶん寂しいんだと思う、サボテンの棘にほっぺをくっつけてみる
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溺れてく 自慢だらけの 海の中 今日も誰かの サーフィンの音
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貧乏とハラスメントに耐えてきて生活保護がシェルターになる
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世の中は 「差別、性別」 言うけれど それは綺麗な 言葉(バラ)の棘かも
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