青春は色せない夢で見るあの頃は今もいろどられてる
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時計手に急いで走る白ウサギが現れないかと期待している
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ねこみたいねこじゃないよときみが言うゆびさす先の遠くの窓辺
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なにごとも 神は細部に やどるらし すみに張りつく 髪の毛ながす
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例により7時5分のバスだけど今日は職場の前で降りない
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ゴールデンチョコレートでもウィークでもいいよ子どもに戻れるのなら
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リメイクとリブートの差はいかなるか? 君曰く修繕と立て直しの差じゃないの?
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久しぶりに流す涙 鼻につく これも一種のペトリコールか
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愛ゆえに 苦しみ背負い 哀しんで それでもひとは 愛をもとめる
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君の声「もう終わりだね」耳入り 頭の中でフラクタル化す
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春の樹は 異国の森の騎士団を 引き連れ先は 不確かな街
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朝なれば くすみし路地を歩く猫 絢爛けんらんはどこに潜まん
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予定なき誕生日こそ僥倖也今の自分とゆるり語らん
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選曲があなたも苦手と知ってから 迷う指すら愛おしくなる
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もし僕が 君になれたら どうだろう? 手を繋げない キスもできない
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退職のとき 普段の様子で 去って行った だからあのとき 泣けばよかった
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『終わりなき旅』を聴いても響かない心寂しや終わり泣きたひ
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僕にとって 君の代わりは いないなぁ… 僕の代わりは いるのだろうね
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終りって 一人が告げる ものだから もう片方は 引きずり続ける
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幸せは 時には夢で 妄想で 楽しみ満喫 起きて現実
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名もいらぬ。 光もいらぬ。 このラオウ 望むものは 拳の勝利
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このラオウ 天に還るに 手は借りぬ 我が生涯に 一片の悔いなし!
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生と死のまんなかに立つ病院は 今日もだれかの墓石である
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真実をこの手の内ににぎろうと閉じた指先だれにもふれぬ
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捨てられて こんな惨めで淋しいの 未だ夢かと思ってしまう
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黒髪と剥がれたネイルを証拠としきみのくびれに溺れ堕ちゆく
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キャッチボール見えなくなるまで父とした 玄関前の夕暮れの道
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銀座から大手町まで地下道をゆく 半月は雲居を照らす
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あの店のかごの小鳥は南国の赤い花々知らずに鳴けり
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塀越しの兵士に宛てた返報は平和の空をヘリウムと飛ぶ
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