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秋の日の 貴方のうしろ歩いてく 金木犀とどんぐりの道
13
訃報知り 古いレコード探し出す 子供の頃の推しアーティスト
12
角
(
つの
)
先にトンボの止まる鬼瓦睨み続ける夕焼けの雲
10
砂糖なく戦中戦後の一時期に 料理の甘味に干し柿使ひ
7
秋深き隣はオナニする人ぞ奇声を発する癖でわかるよ
3
才能は無くとも続けるが大事 朝ドラに励まされ今日も詠む
12
木枯らしの歩道を歩くブーツには重力を増す仕掛けがあるか
9
今日もまた電車が来るたび人の波山際の街の不吉な広場
6
ビル街でこっちのほうが近道とあなたの澄んだ声に惹かれて
8
のろくとも牛の如くに一步づつ前に運べば至る桃源
4
最上川河口の中洲に白鳥は群れなし降りくる黄昏時に
4
最初から大人でしたというような 顔をしながら品川の昼
6
満員の地下鉄スマホ乗せ走る 君とわたしの抜け殻置いて
5
赤靴−はぁいてた−おんなの子 そのごは知らない波止場に時雨
2
我が母は刈田のあとの
田螺
(
たにし
)
とり殻剥き味付け飯台飾る
6
実は食し根は掘り上げ煎じ薬 秋を色どるからす瓜の紅
4
手帳書く文字がぼやけて見えてくる 不便さを知りひとつため息
5
カメムシの季節よ早く過ぎ去って 外干ししたい時もあるのよ
7
あんよ同士 そっとくっつけ 窓辺のねこ ふたり長々と 野性とは何
6
ホットミルク 妙に熱くなる時がある レンジが古いか 妖精のイタズラ
5
1
人待つ 感応式の信号は 気づかぬフリか 一息つけと
14
液化から戻りし猫の毛繕いその足ピンと良さげに伸ばして
11
ケニアより 来たる深紅の バラ一輪
花宅配
(
たくはい
)
を経て 我が家にて咲く
11
新聞に載ってる人を緑にしみんなハルクにしていく塗り絵
5
ディッシャーで えぐって丸めた心です 苦味を消して 差し出しました
8
鞦韆
(
ブランコ
)
は 秋の乗り物 孫揺れて 砂場の横に 長き綱影
8
朝夕
(
ぢょうじゃく
)
に
長夜
(
ぢょうや
)
はわずか
調伏
(
ぢょうぶく
)
され
地府
(
ぢふ
)
の閻魔は
帙簀
(
ぢす
)
をひらいて
5
この体全部使っていいからあなたが死ねない理由にしたい
4
指先が震えてるって伝わるよ君の瞳の運河がひらく
13
いなくなればいいと思うがいなくなればそれも大変ボケた姑
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