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投げるたび帽子がずれたあの夏は遠くなったねあなたは二十歳
8
お日様の匂いの吾子が鼻寄せて「ばあちゃんちょうちょの匂いがするわ」
7
歳経ても 中身はいまだ 変われずに 真の大人に いつかなれるや
9
心から 納得できぬ あれこれを 水に流せず トイレに流す
10
なんてこと ない一日に なったけど この日常が 続くようにと
13
このところ会わないご夫婦元気かな 知らず知らずに目が行くベランダ
13
いくつかの小さな「嬉しい」かき集め 良い日だったと眺める夕焼け
19
正直な私の心は夜行性 夢でもさがすどんだけ好きよ
11
連休前目当ての君は見つからぬ 自由で苦しい始まりの予感
11
さようなら 記憶はすべてシュレディンガー 秘密と呼ばれたすべての無意味
5
辞書を繰り『結婚』の横に『血痕』があると嗤った君の深淵
8
花言葉 手前の本には『親愛』と あるけど隠れた本には『憎悪』
6
連休も 一日だけの滞在に 心をこめて おかえりなさい
12
行楽の様子をニュースで見るにつけ 自分の道の間違いを知る
8
幸せを交通事故が一瞬のあゝに妻もうALSに
4
仕事の刺激物足りずまた転職は天職ならずずっと自棄酒
6
高齢を賃貸大家入居拒否する大雨に探し続ける
4
不振新フォーム習得道半ば考え過ぎになる危機の今
4
訳もなく帰省するのも照れくさい 駅のホームでちょっと躊躇う
12
ヤマザキのアップルパイの端かじり 3センチぐらい りんごに届かず(涙)
15
この所シフォンケーキが底上げでシークレットな見えない何か
13
久々に上野浅草出てみれば 人は多様化 値は高価格化
6
肩書きが無いまま三十路になだれ込み このままいくか何も無い人
8
ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
17
妄執の我が我追ふ黒き森 指に触れては消ゆ ダフネの座
5
祝日のショッピングモ|ルもしかしてキミに似たヒト見てはタメイキ
6
『拙
蝶
(
てふ
)
も舞ふに
理
(
ことはり
)
求めざる
汝
(
いまし
)
が舞ふに 何ぞ
理
(
ことはり
)
』
6
芽の絶えた 行く手阻かる 根の目には 私の歩いた 道の足跡
6
みちゆきに
同行
(
どうぎやう
)
の人なかりせば
己
(
おの
)
が
終
(
つひ
)
さへいかで知るらむ
11
独り行く路傍に
去年
(
こぞ
)
の花と蝶 あくる年にぞ あはじと思ふ
10
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