夕空に飛行機雲を7機見る 線を伸ばして交差する夢
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祝日も普段通りの家事炊事 文化の匂い無きまま暮れて
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しばらくは出番なきこと祈りつつ クリーニング出す黒の礼服
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子は母の約束守らぬものだよ、とだれか笑って私にいって
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そういえば きょうは旗日だ祝日だ 隣家の門の国旗で気付く
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コンビニの おでんお汁粉甘酒が 季節教える二十四時の街
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「好きだよ」と告げた瞳に陽が沈み 戻れぬ思い途方に暮れる 
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いつまでも十七歳を繰り返す 中ノ瀬橋よ 裸足のきみよ
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パンパンと布団をはたく音響く。小春日和と言わずに夏日
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アパートを出て遠くに見ゆる摩天楼を壊して倒す妄想をする
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生クリーム カルボの残りを持て余し カンタンお菓子の本とにらめっこ
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クッキー缶 3個入ってた金平糖 カリカリ食むと ねこが寄ってくる>ゴハンじゃないのよ(笑)
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人生はあれやこれやとあるけれど時間をかけたアルバム作り
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時を経て甦る曲ジョン・レノン彼岸の地にも届いて欲しい
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これ何で買ったんだっけというように好きな理由が思い出せない
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「コンビニでいいや」と同じテンションで私のことを選んだんでしょ
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スポーツセンタースポセンで汗を流した人たちが こぞって並ぶ隣のだんご屋
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よそよそし文字が並んで返事くる キミは大事な男友達
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返信も電話もいいよメールする 実は待ってる私はバカだ
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貯水率七割程で霜月へこのまま渇く冬に入るか
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木枯らしに吹き流されし朽ち葉かと見えて漂ふ沖の釣り船
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宥めたり持ち上げたりと疳の虫「なんでやねん」はこちらの台詞
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しあわせにしたいとつぶやく君の目は津軽のびいどろ私はしあわせ
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神がいて神の民対神の民同じ神ただ見ているのだな
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風強き 秋の川波 光跳ね 水へと踊る あの夏さまよふ
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猛暑には姿見せない雀たち避暑に行ったか今朝は唄ふ二羽
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山のに沈む日 秋の夕暮れは 僕と君とを 影にしてゆく
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ドタバタと ファーストデート舞台裏 試着コーデの間違い探し 
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あさがおの つたの残りが ある庭は らいねんさく種 散っているはず
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甲子園 熱闘終えたグランドに そよぐ晩秋の香り立つ風 
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