この庇護に思ひ伝ふる事出来ぬまどろこし 暮るる空のやさし
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明日から働かないとダメかなあ休み終わるしやっぱダメかなあ
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私が目と心臓をあげたら やっと貴方は既読をくれた
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「自足せよ」 近しい人へそう思う 気づく 僕こそできていないと
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見ててよと嘆く私を遠くから見ている私が歌っている
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「すみません なんとおっしゃったのか」 「ねえSiriあたしと一緒に死んで」
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君の写真焼き増し五枚君に二枚 三枚売ってあと枕の下
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その昔馬小屋に鳴くカササギをニュースで聞いた2018ふたまるいちはち
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片方の 犠牲だけでは 成り立たぬ 互いの心 尊重しよう
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渡す前 甘かったはずの チョコレート 恋が破れて しょっぱくなった
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本当はね めちゃ苦しくて 泣いちゃいそう 好きな相手に 恋人できた
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寒椿 薄日も射さぬ 露地裏に 打ち捨てられし 赤きくず紙
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懸命に日々生きることができたなら死は安らぎと いう名の褒美
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花よ花 咲きて綻べ我のため さだめて消えぬる色なれども
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かつて集めた愛すべきものたちをみんな詰め込んだ鞄で行く
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幾たびに 自分の駄目さを思ひ知る 脱ぎ捨てられる 蛹なりまし
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その昔三賢者らの訪ね行く馬小屋の上に星は光りぬ
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味のないチューインガムをもう一度含んで咀嚼するような恋
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年始にて ぶつかり合うは「家族」観 あぶくのように浮かんで消えた
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もしかして君も私を気にしてる?そう期待している今日この日
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何故やった さっきは褒めて くれたのに 事情変われば 言葉も変わる
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アスファルト 踏みつけられて 蹴られても 今日も健気に 我らを守る
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別れた日 あなたの好きな ポテト入り サラダは少し しょっぱくなった
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赤い目の骸の体おちる影002ぜろぜろに番食事の時間
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仰ぎ見る 人工衛星 あの空は まだ黄昏が 終わっていない
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幻想と林檎りんごひとつと珈琲こーひーが私の中に入り込む午後
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なんとなく会いたい気持ち強くありひとつお願い見知らぬ神よ
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また次に会うまで少し寂しくて素直になれず伏し目でハグを
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久しぶり揃った面子メンツ嬉しくて昂り任せ肘に一撃
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今日からはいつも通りに戻るので朝シャンをして寝ぐせを直す
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