‪たなびいたフレアスカートに恋をしたあの瞬間は永遠に春‬
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‪つまらない映画をふたり手を繋ぐために眺める雨が降ってる‬
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起き上がりこぼし何度も起きるけど 転んだ傷はそのままだろう
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眠りたいただひたすらに眠りたい 湯たんぽひとつ 布団バーガー
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島忠の店員の顔優しくて 他の物探すのも微笑んで待ち
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恨みても悔いても帰り来ぬ日々の 夢は現に 心は空に
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どんなにも素敵な言葉を紡いでも 他でひどけりゃ全部台無し
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舌先で感じる冬の到来を 味はないけどキンとする香
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滞りほぐす為にと鼻をかみ魂も少し抜けた気がする
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下腹部に悪い想像抱え込み不安がるだけの猫になる夜
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ひそやかに にほひくゆらせ 山茶花さざんかすそふくらかに ひらひらひらり
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休んでたラーメン店に灯が戻り 負けてたまるか 災害などに
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「またいつか」別れの言葉を述べた後パラリと落ちた髪は栞に
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寒くなり手もかじかんで雨降って 二重の虹を見つける午後よ
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幸せの掴み方とか教科書に書いてないからよくわからない
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太腿に突き立てた刃はきみの筆箱から盗った背徳の武器
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見なくても良いものならば見ないけど 目を開かせて見せらる地獄
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出たくない 出たくないけど 出ましょうね 冬の布団の 人食う強さ
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眠ったらまたも無意味な朝が来る 起きずにいたい スッと消えたい
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ぬぎすてて裸にちかくなる樹樹の凛として佇つ霜月の空
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雨音が強く叩くはスティールパン 高く奏でよ 恵みの祈り
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ふるさとの方言を喋りたい気持ち 文字では書けない音を出す気持ち
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南天がたわわに実り冬が来る もうない生家 紅白の記憶
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顔に尻 くつろぐ猫の罪のなさ まあいいでしょう 仕事遅れよう
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AMもFMも留守なんですか?途方に暮れる日曜深夜
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あないみじ いきたふなし と嘆けども迫る荒波 この袖濡らす
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月火水木金巡る 待ち遠し 土日の暇 たまゆらなれど
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忘れ去り凝りて冷めぬる古懐炉かいろ 君が手取らむ 未だ温きを
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恋の歌溢れすぎるにうんざりし 命は長い恋せずともよし
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花の時期 人の時期とは違うはず 私の時期は私が決める
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