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君が着るラベル一枚剥ぎ取って飲み干した後
濯
(
すす
)
いで捨てる
4
心臓を叩きつけられ脳みそも発散するような感覚これは何
2
白き蓮に 顔を近づけて お花は ずっしりと重い 雨後の匂い
5
床につく 父の目にも あざやかな 青い朝顔 いっせいに咲く
9
若いころ 父に似た人 えらばないと 結局似た人が すぐそばにいる
5
紅
(
くれない
)
の 花咲く野原 銃器持つ 兵進みゆく そんな不条理
6
「幸せ」の言葉がなんか高すぎて日常会話で浮いていくんだ
5
いわゆるクズの日々過ごし無定義の時間に意味があると信じて
2
連れ立って ねこたち廊下に お散歩に 自力でドアあけ 器用なことよ
11
足裏を突き刺す欠片に悲鳴上げ
犯人
(
ほし
)
は昨夜の食べこぼした我
5
かあさんも猫さん達も食べ物は粒が好みだ豆とカリカリ
10
『天』という大きな才に蓋をする 出る杭を打つ嫌らしい文字
3
近寄れば切りつけられる青芒 青の時代の君のようです
12
さみしいなもう夏至ですか知ってるかどんどん冬が近くなります
8
いつからか 母が調理をする都度に 火の元注意と LINE声かけ
6
園の池とんぼ飛び交いあめんぼの立てる波紋と風の細波
12
はな活けは あこぎなしごと ルッキズム ドーピングやら ヒエラルキーやら
6
中空に止まっている熊蜂は小さな黒点だが近づけば目玉見えそう
3
燕らが駅構内を飛びをりて巣を作るらし夏来るかも
11
手や足の傷は薄れて目立たぬが心の痛みは今も感じる
4
風太郎自身はいかな死に方と臨終図鑑読みつつ思ふ
3
あははと笑うキヨちやんに私も笑顔を返すけれど心の中は切ない
5
正太郎まねたる吾は不忍の池之端にてカツレツを食ふ
3
曲がるたび屈むごと今日ガタゴツン物にぶつかる物吹っ飛ばす
5
ピン刺しにほんのすこし沈ませた5本に磔にされた蝶
2
撫でてくれ オヤツもくれる 「おかあちゃん」 ねこたちそうそう 忘れはしない
9
三夜ほど わが猫
(
こ
)
と眠りて 何度めか 外せぬ所用 また戻るからね
4
コリントの信徒への手紙 読み返し 迷える朝の道標とす
5
宅配まち たいして何もできぬから 聖書を読むか 応募ハガキか
4
不条理のまかり通る、世の中で、真面目に生きて、何が悪い、言いたいヤツには、言わせておけ
6
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