君のこと、星になれとは言わないよ。だけど明日も雨だといいね。
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青き空風の向こうのささやきは優しく響き我涙する
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知らぬ星の知らぬ砂漠で名も知らぬあなたと 私、踊りたいのよ
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お客さん、それは夢だよ瓶詰の。開けてみるかい? はは、やめとくの。
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「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎
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曇り空珈琲の酸味と君が木目から吊る見えぬ縄の輪
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雨の日ばカーテンを閉めて本の虫浮世離れの一日とする
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背徳の味がしたのだ 白桃あのひとの表皮を舐めた四秒あとに
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悪態をつくこともないつるつるとすべるばかりのカルボナーラは
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毛布 軽い毛布 フワフワッの毛布 お母樣がしいてくれました
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コロコロにまとわる髪のいっぽんもれていてひっぱりだして捨てる
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お犬様 隣で寝ても良いですか? そこは私の布団ですが
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広告の 漫画がいつも怖いから 詠いたいのに 謳えない
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故郷こきょう出て一年未満のこの街でいつか吸い込む空気の味は
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しゅわしゅわと口にしたとき 擽ったい口の感じが春に似ている
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投げ捨てたスマートフォンが光ってる 君の震えを知らないままに
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「好き」や「愛」の前に君が口にする珈琲の熱さが気がかりで
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苦しみの 涙はあしたの 雨になり 涙も尽きない 雨も尽きない
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苦しいって うめき叫ぶ 言の葉も うめき叫んで 言葉にならない
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苦しいよ 君を思って 苦しいよ ただただ苦しい 君を思って
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はらはらと泣ける君が妬ましい 綺麗で嫌だ、もう会いたくない
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何もかも別にいらないけどいつか聴いた音楽と嘘を頂戴
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胎内の命を秘めるロングコート 溢れん覚悟ベリーショート
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「僕が今朝、食べたの何か当ててみて?」「また魚でしょ」「ううんカモメさ」
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キャンバスの傷の一つをなぞっては可哀想にと泣く画家たちよ
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もしあの日見た偶像があなただと知っていたとて見捨てたでしょう
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走ってよ!追いつかれたら終わっちゃう!あたしはこんなに幸せなのに
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起きました 世界に参加して間もないのに立派にも感情がある
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見て、これが綺麗な水の生れ場所 いつでも好きに飲みにおいでね
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オレンジと白と黒とでできている これはきっとね世界も同じ
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