「新しい住所は教えられません」 面会交流 元妻が告ぐ
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スマホから少し離れて過ごしましょう疲れちゃった車を洗おう
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暑すぎてアツになったと痴れ言を ファッキンホットの切片とする
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朝の四時目覚めすぐさま思うこと あなたも起きているのだろうか
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祈るよう青の隙間を割いた痕 キャンバスはまた拡張される
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明日休みだけど何にも用事がないだからおそらく一日動画見る
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海溝に沈んだ山の切れ端を はらむ八州やしま古き儚さ
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眼下には人混み 時を止めるべく身体を世界に投げ込んでいく
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常闇に沈んだ廊下 外界と繋がりを絶って出来た鳥籠
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うたかたに文字禍X S Sは起きずふるいには紅玉のみがつややかに見ゆ
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降るほどに星の鼓動を近く聴くふたつの生死あはひ揺れつつ
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忘らるる夢のかけらは海溝の闇の御空に 白く舞ひ降る
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テロリストの恋人の死を悲しめるひとがはじめに石を投げなさい
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保守だか リベラルだか知らないが どうせあなたも 自由主義者だ
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蓮っ葉はえへんぷーいとそり返りポリアンナ達はかけだしてゆく
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約束をいつのまにか忘れてく あの子もきみもそうだった
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二回目の洗濯まわす 扇風機まわる七月二十一日
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攻性のとばりをまとえプリンシパル ここから先はドラマツルギー
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目が覚めてみていた夢を振り返る 甘い疼きが躰を走る
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あはひ在る、とき、もの、いろ、を愛すれど、ひと、のあはひは分からずにゐる
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さざ波にきらめく月の光あびララバイとなる人魚の祈り
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海溝へ降りゆくときは鮟鱇あんこうくらき心をしづめてもらふ
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海溝へ降りゆくときはドビュッシー月の光をララバイにして
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細路地の排気を吸ってさまざまに寄ってきた夜を肺から吐く夜
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こぼれ落つ前に綴りし言の葉が あぶくとなりて夏に消えゆく
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エアコンの風にあたって体冷え湯船に浸かるこの矛盾さよ
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テクテクと意味を求めて八十年 マクガフィンは荼毘に付される
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同じ部屋思い思いに過ごす中こぼれる笑みの気配が嬉しい
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ライクあり比例するよに×ヘイトありそれでもきみはまちがってない
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精一杯歩んだならば足跡の歩幅が日毎違っていいよ
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