Utakata
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よくぞ来た ようこそかつての 大気圏 おいしい空気を 燃えよ星の子
4
山の手に行く手憚る 絶え妙に 宵も酔いしろ 浅鳴く楓
3
古き友あの頃語るあらイヤだ 思い違いのほぼ半世紀
10
ひさかたに
(
う
)
短
(
た
)
短
を忘れて気がかりも UTAKATAに会え知るも楽しき
10
短歌
(
うた
)
を読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
17
曇天がどんどん暗く、雨脚も傘をさすほどにひたひたと
5
始発は今日も走るよゴーゴーと、雨のなかもひるまずに
6
動物は生殖せざれば絶滅す人間とても例外ならじ
4
うたかたでヤマボウシ咲くころという 公園の花思いて癌セン
13
若いのに演歌大好き作詞してやると言ったら話を変えた
3
レコードにならない作詞家だったと下敷に歌詠んでもボツで
3
入院し明日の手術の話聞く一週間は主夫しなくても
6
銀行を辞めてバイトだ警備員脱サラカメラ屋の夢結果
5
私しかいないんだから刃先側こちらに向けなくてもいいんだ
3
今年一暑くなってる教室でみんなクラゲになった夢見る
32
窓際は夜あるかぎりの安寧で誰も消えない言い聞かせてる
2
彗星は今日もどこかで眠れない窓辺のだれかをあかるくしてる
9
なまぬるい結露がどこかにきえてゆく はたしてそこに地獄はあるか
4
きみきらり どうか一等星のまま世界を愛して愛されていて
6
お雑煮もおからみ餅もお汁粉も正月過ぎても好きなら食べろ
3
快晴の並木を歩きふと見上げ葉裏に認める澄んだ緑よ
8
会場を知らせる葬儀の看板が知らない誰かを現世に戻す
2
蒟蒻を初めて作った人たちを想ってふるえる蒟蒻の子ら
5
特別なきもちを深く携える何でもない日の炊き込みご飯
8
強くなる手段選ばず爪に塗る接着剤は奏者の誇り
13
過去なんて黒い歴史は嫌だった戻れるならば消し去ってやろう
12
手のひらに何故と見つめて弾くトリル初めて「らしく」なるノクターン
12
美味しいか?それは何より タバスコと君の小指は冷蔵庫の中
3
駅ピアノ大円舞曲を弾いていた女子高生にびりびりと来る
16
うるわしや きらりと光る
(
はくはつ
)
白髪の 君に見蕩れて 段差につまずく
12
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