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さよならに聞こえてしまうありがとう 言えずに今日も またね で帰る
33
珈琲の湯気ゆらゆらと 夜に溶け 遠くに灯りのともる日を待つ
29
雨降りに空気の冷えて心地良き初夏の涼しさ味わっている
7
重なって線対称になるよりも はみ出るくらいの愛でいいから
6
雨続き されど梅雨には まだ早く 今年も不穏か 我が国の
気候
(
そら
)
4
紫陽花が心の中で咲いている うつろいやすく雨にうたれて
7
働
(
はたら
)
いて また
働
(
はたら
)
いて
働
(
はたら
)
いて
一回
(
いっかい
)
休
(
やす
)
み また
働
(
はた
)
いて
4
文月
(
ふみづき
)
の 始まり告げる 雨の下 安田記念は いと難しき
2
皮膚の下皆おんなじ赤の肌 傷つけたひとは知る由もない
6
子どもらが一緒に寝ると言いだして 小の字で寝る雨の日の夜
11
とろりとした わらび餅など味わひて 平安の世にもあったのかなぁと
10
スパダリのスーパーマンになりたくて偽る希望を見透かす君の眼
4
問題をスルーするためのおまじない「分からないな」と「もう忘れたよ」
5
あの人を想って弾くと独りでに駆ける左手「乙女の祈り」
11
くらやみで指を広げて目を凝らす零れる光ありはしないか
5
多様性 温室育ちの
政治家に
(
あなたたち
)
意味がわかるの?
雑草
(
わたし
)
の声
12
冷たい手 重いまぶたを和らげる毛穴みたいなリトルヒーロー
3
欠けたパンケーキを離さない妻 ああそんな時も今は遠くに
3
まだ乾ききってない膝の傷から幸福が零れてく気がする
6
亡き母の写真飾るのに7年と
宇多田ヒカル
(
ひかる
)
さん言う私はまだまだ
9
貴方・私
(
ふたり
)
とも心に
病
(
やまい
)
持ち生きる 分かち合いたい辛い気持ちを
17
勝ち負けとかどうでもいいよ 僕は今 手が小さくて驚いてるよ
3
コスメなど興味のなかった私にも春が来たらし エスティローダー
7
お布団と 動けぬ身体 何思う
明日
(
あした
)
に生きる 気力が欲しい
11
「うるせえな、生きろ」と続けざまに東宝シネマの台詞へ鸚哥
9
自動印刷機より出づ少年誌疑はず読む青年の服のタグ
7
寒気去り 涼しい空の下 田植えする 毎年変わらぬ 故郷の風景
4
せまくても ねこたちなかよく ひとつまくら 猫用まくらは おきにいりだよ
9
幼心思い出しつつ火を付ける赤いマルボロ大人になったよ
4
ガラス玉 きみの目を見て 涙する 忘れぬ記憶 もう会えぬなら
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