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初孫ちゃん、抱いたよかわいい、にこっと微笑み
6
春こたつ 名残惜しくて 潜り込み ぎゅんと背伸びで はみ出す足よ
8
雨の日は半透明の膜越しに世界を見てる 耳鳴りがする
10
太陽でなくてもよかった わたしだけあなたのきらめきに気付いてたから
6
かがやける氷の上で君は跳ぶ 祈りのようなそのつま先で
6
喉でなくゆびさきからでもわたしたち翼のような歌がうたえる
9
そばにいることでふたりと勘違う 独り貴方の烏滸がましさよ
5
「愛してる」そう言う人は誰これも 差し伸べた手をするり離して
6
ブラウン管の向こう チョコの友達 笑うお菓子のガムボール
2
スニーカーが鳴らすハイハット 日々の足跡に桜吹雪のコーラスを
3
鋼鉄の都市 雪の降らない冬 流行のブロン 死にたがりの街
5
チン!と鳴る着信音に恋をする キラキラ
眩
(
まばゆ
)
い
愛
(
いと
)
しい
音色
(
ねいろ
)
12
この世でいちばん悪役に向いてないひとが始めてしまった悲劇
4
感情思想はクイズ 不透明な答案用紙 落書き、幽霊船
4
迷い果てライカに遠吠えを 負けっぱなしドッグが舌を出す
3
ボイジャー 遠退く星々 寒い夜に希望みたいなカルチャーを
3
不公平な今日の 不幸に平静を装って
4
祝祭の日に年老いて 花束に囲まれて死のうぜ
2
カーテンを開ける刹那の青空を鳴き交わしつつ白鳥過ぎる
18
我が子との繋がり途絶えこの先の何を目指して生きてゆくのか
14
エアコンの上に乗るねこ 勘弁よ せめてベッドを経由で降りてね
10
筒底にわずかに残るヌードルを 啜りし音が響く1K
9
春色の服の中には防寒の下着とカイロでがっつり冬
居
(
お
)
り
12
夜を背に 恋を見送る道しるべ 語りはせずに空五つ星
10
迫り来る 壁酷く邪魔 掌で真黒に塗り潰してしまえ
4
日焼けした 活字に這いたる 本の虫 その味如何 後で教えて
4
咲き残る山茶花しとど雨に濡れ冬色褪せて季節移ろう
15
樹々風がなで 音かなで 時きざむごとに 春めく住む街
3
赦すこと 覚えて初めてひととして 生きらると感じた 若葉のころ
5
きつねさん 嫁入り前の ひとしずく 乾かす如く 太陽浴びて
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