帰宅時の七十キロを追い越して雪道を行く多くの車
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スヤスヤと うたた寝してる 姿見て かわいそうだが 起きてもらうか
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デジャビゥか未来予想か懐かしく見た事があるそんな気がする
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平和のために上の句捧ぐ
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だきしめたちいさくなったきみの骨 遠い昔の約束果たす
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イシツブテの劈開へきかいを知るもう二度とだいばくはつは命じられない
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さいきんは乳製品をとるたびにおなかが痛いの恋かもしれぬ
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いつまでも寝ないでいると耳鳴りがよいこは眠れと囁いてくる
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唇の血の気がひいてゆく感じキライじゃないの透明になれ
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奪いたい…奪いきれない…もどかしさ ふたりをゆする理性イデア欲望パトス
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大喧嘩  三分後には 笑ってる 仲が良いのか 仲悪いのか
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「さ、寝よか」声をかけると トテトテと 母を先導 寝室向かうねこ
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母と週末 プリン食べ行く予定立て 杖があるので 曇りを望む
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煮えきった俺のルールが連なって時速80飛ばしてく道
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ソファベッドソファソファベッド冷蔵庫やっぱり先にソファが欲しい
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イッテQ 笑いで気分を盛り上げて 明日からの日々に 気合を入れる
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別れ際遠のく背中に塗りたくるマーマレイド色の憂鬱
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裏金を 集める悪に 貯める悪 それをいただく 悪は誰なの?
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ダチんの猫を連れては帰られぬだから少しの毛を服に連れ
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ゴルフだと夜明け前から出かけるが仕事となると早出はしない
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数日と幾星霜のラグを超え僕等はひとつずつ歳をとる
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「いつかまた昔のように」と泣く君と今の僕の生存可能領域ハビタブルゾーン
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冬休み明けて悪天候続く初めて空と意見が合った
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また来ると車乗り込む長男見送おくる 見守って欲し 細い細い月
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目に留まる、というより刺さる一作をこの瞳孔に待ちわびている
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一度だけ吐かれた言葉は脳内で百繰り返し刺さって抜けない
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人生は危ないことがあたりまえ 非常ベルなんて通用しない
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自らも被災者なのにポジティブに 動ける人々頭が下がる
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ゼロキロのサイダー飲んた口の中べたりと甘い後悔の味
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かをりなき 花の散りぬるけふなれば にはかをれる雪のつぼまむ
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