まだ行ける 自分の腹に 言い聞かせ 最後の足掻き 入れジーンズ
1
人嗤う “あの人本当にブスだよね。” 鏡を御覧。 アナタも同じよ。
0
陽の当たる 道を歩いた はずなのに 縫い付けられた 陰と寄り添う
0
剥き出しの 思いを僕にぶつけても良いと思えたなら 光栄だ
0
「ひとりでは 生きていけない」 とひとりで 立ってる貴方は美しかった
2
代替品として〝誰か〞を選ぶこと きっとわたしは 耐えられないよ
1
これからの続きを知らない今はただ振り返る君を忘れられなくて
4
これから続きを?いやもう良いよ今はただ、振り返る、君を忘れられなくて
2
溢れそうな揺れ方で曇りの春の海、空の光の色は優しい
1
あの人の 言葉に振り回 されている ﹁女﹂の部分が いけ好かないのだ
4
﹁卒業﹂と お騒がせ者の シンデレラは ガラスの靴履き いってしまった
1
アイロンで直せなかった癖っ毛も今日は一緒に連れて行こうか
3
この肉塊、まあね、そう言うお前らもさらなるその一部分なんだが
1
『お返し』に悩まされている 「どれにしよう」ではなく「どうしよう」の方
0
暖かい風とか吹いて花咲けば  しょっぱい春は勝手に終わるよ
1
ここにいる わたしはここにいるんだと 叫び続けるためだけの歌:∥
1
ひとりしか 入っていない この部屋で 蠱毒のように 煮詰まる孤独
1
どれほどの 覚悟を持って ステージへ 恐れ入るよ、と 垂れてゆく幕
1
幽玄の霧の底にて我一人 文字や恐ろし「猪谷」いのたにの駅
1
軌道遥か地鳴り響かせ双灯が300km/h三百キロで足下抜ける
0
優しいと小心者を間違えず大人は黙ってロキソニン飲む
3
心から どれだけ貴方を想っても ただただ私は ゆびをくわえる
1
林から冥府の王妃さらわれる還らぬ限り冬は居座る
0
今よりもやさしいひとになりたくて バファリン2錠飲み込んでみる
3
星が呼ぶ スピカで笑うあの人の声がきこえた そんな気がした
3
犬猫も、梅も桜もただ生きる。 勝手に癒され慰み浴びる
1
また突然砂漠の画像を映し出しメモリを浪費している脳だ
2
「今だけ?」と聞くその顔は可愛くて 「今以外も」と君に勝てない
5
「今から?」と聞く君の顔は楽しげで 言動の一致なんて気にしない
5
こっそりと隙間に開く蒲公英よお前いったいどこから来たの
9