滑り台の階段上る幼子よ疲れた分だけ風を切り裂け
8
8×4エイトフォー すこし垂れたる せっけんの匂いになりぬ指先拭う
4
遅刻した理由はひとつ エレベーターホールにセミとバッタがいたから
5
八月のぶらんこ揺れない公園を人は忘れて草に覆われ
8
自転車で 雲をおいかけ 君を乗せ あわい微熱を そらにとかして
9
吹き変はる風にて空に知らるるは天の戸よりや秋は来ぬらむ
4
石破きて河野と進次郎もきて僕もいっちゃう?総裁選に
11
ラベンダーティーで頓服流し込む 低カフェインだよ大目にみてね
5
遠い夏 二人の笑顔まぶしくて 人込みの中君の影追う
5
爪痕がやけに綺麗で捨てられた時の形を崩せない紙
13
ひげそれば かがみもみずに マスクかけ 歯医者終わって 鏡で鼻毛 / 電気カミソリ
4
かいものに ゆく前ズボン はきかえた ついてリストは 洗濯機の中
6
やわらかなしらべの歌を詠まんとてゴルフの後の身体古希古希コキコキ
7
脳ドック妻のLINEは異常なし「いいね!」スタンプ全部送るよ
10
「そうだよね」初めて口に出すけれど「ウーバーイーツはセレブ御用達」
4
「予約なしで上れます」と聞いてから「スカイツリー」が妻の口癖
5
なんとなく流したプレイリストのその曲はあの人との思い出の
5
猫の日だが 今日はどうしても帰れない わが猫らには明日お土産オヤツを
5
気を失う蒼さの中に浮く雲を 今だけ時間を気にせず眺める
6
「お母さん」 呼びつつ額 撫で居れば 我に応えしか ゆるりまばたき
14
妹の車 自動で暖房る 十勝の街は 肌寒の雨
7
台風のノロノロ速度がうらめしい 予定いっそう立てづらくなり
8
退院の予定おおよそ目処がつき のこる問題は我の移動日
4
体育館ラケットの音ビュンビュンとセミの声より響く夏かな
5
暑中見舞いあっと言う間に通りすぎ残暑御見舞い申し上げます
6
子の日焼け 痛がる肌に薬塗り 平和を祈る八月六日
8
地の果てまで 黄金こがねの玉が ゴロゴロと 整列なして 秋様迎え / 玉ねぎ畑
11
「今飼いたい猫種」アンケートどれも可愛いが みんな「うちの子」がきっと一番
7
コンビニでパンとおにぎり釣り銭がお店の名前当たりの気分
6
「まぁいいや」急の便意の勢いでマスク忘れてコンビニ入る
2