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見上げると複雑に絡む電線 幾多の営み日が落ちてゆく
7
美味そうに何食べてんだ佐川君一口くれよなぜ隠すんだ
9
鳴き尽くした蝉そこここに落ちていて翅だけ残し砕けゆく夏
6
ため息は深呼吸になるんだよ細く長くね負けたらあかん
23
苦難あり不安の日々の避難所に こどもの笑いオアシスなごむ
11
幸薄き母をのこして汽車走る 涙に映るふるさとかなし
15
裏金で 第三者での 委員会 先生たちは 設置しないの?
3
もの
思
(
も
)
へば
袖
(
そで
)
の
冰
(
こほり
)
は初雪と なりてふり敷き
小夜
(
さよ
)
は
更
(
ふ
)
けゆく
4
街灯の残る夜明けの灰色と遠く聴こえるサイレンの音
4
時間経ち 害や罪知る コロナ禍の 影響と言う名の黒いもの
5
生きる意味わからないけど生きている 今日もエアコン予約煖房
4
楽しさが立ち上がり来る友といて 満たされていく心の砂漠
7
節約を「しよう」ではなく「しなければ」愛しく思ふ落ちてる一円
2
熊に鹿 眠るあの山 目覚ましは まだまだ遠い春の光か
8
「私には助さん格さんいたからね」誉められた人微笑んで言う
3
頑固さが言葉をまとい座ってた 久しぶりだねあなたも老けた
9
孤立した集落進むテレビクルー 映る孤独と疲労の色よ
5
珈琲に間を埋められて喫茶店 沈黙破る彼女の眼差し
4
兆民の『一年有半』に記されし政治の様は令和も変らず
4
宴会で今年の抱負尋ねられ ケーキみたいな甘いこと言う
4
街灯に引き寄せらるる蛾のごとくコンビニストアに集まる我ら
6
ありのまま生きる感覚味わって 余すことなく我が子1歳
14
丁寧な生活ばかりが蔓延った スマホを見ながら 自堕落な日々
4
5年間同じ背中を追いかけて 私もうすぐ21歳
8
DAISOで僕の名字を探すとき 君の名字と同じ 寂しい
5
ねえ君と歩いた街の光だけ覚えているよ とても冷たい
6
根を張った 大地が確かにあったのに いまわたしは なにふみしめる?
2
好きじゃない人の好意をどうやって受け取るか悩む 悩んで捨てる
7
意志という 自発的重荷は持てないが 密度無き欲は持て余してる
5
逃げ場など どこにも無いと分かってる されど闇雲 まだ捕まえないで
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