百八つ煩悩あればその中に人嫌いなどあるのだろうか
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開けました一月こよみ日の出背に大あくびする猫の横顔
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年越しの売り出し終えた息子から初売り準備に行くねと返信
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東西で交互に鐘撞く協調に戦争なくなりますよう願掛け
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日の出前目標時刻を確認す夜を越えたと証明させて
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十八になれば悩みはないものと引き出しのサングラスは眠る
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厚底のブーツ履きつつJAZZに揺れてる君を見て越す2023
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除夜の鐘鳴り響きしは新年の 新たな風と希望の光
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人類はいつまで使い続けるのか「家族」とかいう不可解な語を
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歳末の夜の長さをいいことに睦み続けるキスも長めに
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あなたには家族であっても相手にはそうではないこともありますから
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「家族」という語を使うなら「皆が家族」あるいは「誰も家族ではない」
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蜜壷みつつぼふちをなぞった 指を今宵こよいは僕も プーになりぬ
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金よりも心が踊る物語 鈍行列車と仔猫の栞
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虚ろ気な師走の月に輝らされて過ぎゆく日々に地団駄を踏む
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同人誌着くを待たずに来るハガキ作品選評「◯字◯行」
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め短歌 皆様どうか 来年も どうぞよろしく お願いします。
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焼き鯛の尾頭おかしら付きのないスーパー、昭和の残滓また一つ消え
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大晦日 何も変わらぬ 夜過ごす 楽しくもなし びしくもなし
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盛岡で求めし五年ダイアリー。四度目の除夜は弘前で記す
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お悔やみを 申し上げますさようなら ドアの後ろに怯えた日々よ
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年の瀬を布団の中で過ごす今日 ブルーライトが闇夜を照らす
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肌に染む水沫みなわのごとき愁いありて花鳥画の前に暫し動けず
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おおみそか したぎしんぴん きがえさせ たちばぎゃくてん バァバはヒートテック
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入力中 気が付かないで 頼むから 悩む時間に 気持ちがバレる
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わたしだけ こんなに好きなの わたしだけ いっつもそうして 機会を逃す
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うぐうぐとそれでも沁みる発泡酒おでんのそばで一人年越す
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母が死に 一昨日祖母も旅立った 賽の河原の石積み終わり
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来年は まともなヒトになれるよう 地べた這いずる 蟲は卒業/今年はたいへんありがとうございました。
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一年が 終わると言うが 今日もまた 地球は自転し 日が昇るだけ
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