「かぁかぁ」と鳴き真似すれば「カーカー」と烏の返す平和を愛す
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毛づくろい パーのあんよがみえている ねこのほんのりピンクの指よ
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コンサートランチタイムのピアニスト グレーのスカートペダルで揺らし
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ひさかたの 雨のめぐみて下萠したもえの 野もぐむ春となりけり
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みちのくに 春のいたりて刈株かりばねに ひこばゆ森のあをちひさし
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I love you 闇夜に消えた チョコレート とろけていく 染み込んでいく
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瞬きをするたび増える胸の棘 二重写しのままの世界で
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心臓を 撃ち抜かれたよ 鮮血だ 君が抱えた その花束で
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右腿みぎももにスマホの重みの無い朝は何だか自由になった気がして
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耳たぶと同じ色した花選ぶ どこから見ても完全なる恋
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涸沢の雪に二つの命消ゆ アルピニストの仲間の慟哭
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からまって 空を目指した 菜の花も いつかほどける ことを知ってる
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都会人は冷たいなんていつまで言う?田舎も冷たい人達いるから!
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迫り来る チャリのライトに 瞼閉じ 明日は晴れろと 流れ星かな
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和洋中 とっ散らかった夕餉にも不平を言わぬ夫有り難き
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この先は行きつ戻りつ冬と春 最後の粕で甘酒作り
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冬の奥 そっと大事に仕舞ってた これから先の春の装い
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「普通でいい」言えないフツーじゃない男大盛無料の誘惑に負け
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おもしろくない日は、そうね、みんなある  電車のドア蹴るバギーの赤子
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ケホケホと乾いた咳に龍角散手渡す君に送ったチョコ
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ラスボスに繋がるとこで足踏みを最終回の近い寂しさ
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明日もまた会える感じのさよならで空の一部が潤っている
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きつね色の焼き菓子3つ買ってもらい 一つは母用 日付を確認
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肌寒く 熱々紅茶おいしくて お代わりをしてカップに6杯
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愛のない 家庭に育つ 子供らは 子供のままで 成長できず
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母親が 愛することを しなければ 子供は愛に 飢えて留まる
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父親は 幼い子らが 成人し 出て行くまでは 愛せないまま
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虚しさに 堪えられないと 憂さ晴らし するしか人は 思いつかない
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人間は 悲しい心 埋めるため 何かで時を 埋めるしかなく
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白鷺は 虚ろな目をして 何を見る 寒い冬越し 春はそこまで
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