カップルの居並ぶ街を歩く日は売れ残ったフライの気分
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ひとさらを ひとひらとつい 読み違え 料理サイトに 情緒おぼえる
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あまりにも共にいた時間ときが長過ぎて切り離せないこの苦しみを
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隙見つけ文句、難癖言い放題 これは批評と名無しで言う
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胸に鳴り響く発車のベル貴方との七年も春のそよ風
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帰宅して約1時間 ようやっと ちま猫シッポがピンともどれり(お注射お疲れ様)
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しあわせのひとつひとつを思い出しこころ湿らす花曇りの日
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春が来て冬に戻ってとまどって草花達は素知らぬ顔で
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燃え尽きても海はいつもそばにいて私の頬を優しく撫でる
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格好のよい手筋好手があったいい囲碁を将棋を見た今日は春
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愛の能登半島地震義援金みんなで春にして花よ咲け
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薄冰うすらひを 透かして見ゆる常滑とこなめに 岩魚いはなまじりて春の色なり
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歩道橋見下ろす先にバスの屋根 街中のすす拭わぬままよ
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嫌な記憶が消えずビールを飲んでいる古希になりもうボケて来たのに
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不用意に返答したら後悔をするかも歌を詠むだけにする
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寒い中 ねこ連れて出たくないけれど ワクチンとても大事だからね
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身近な人と送りたいので家族葬泣いてる中のいい日旅だち
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高み目指して技術を盗む今日は晴れ笑える明日ヘさあまっしぐら
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半額の値札にすらも手は伸びずひとのお金で寿司が食べたい
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買いました猛アピールの心意気監督になり英明熱く
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金銭に余裕態度が悪くなるまだ古希のあと五十年でも
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ずっと悪寒がする元カレを忘れたいまだ好きだけど指輪を売って
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アボカドとサラダがひとつ有るだけのここの本屋は今日も変わらず
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本日も 冬の気温と空の色 花粉だけがそっと春をささやく
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春行きの 路銀はここに 蓄えた 淡い希望で 足りるでしょうか
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菱餅はアレの形でハマグリはアレでもちろん白酒はアレ
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白鷺は 姫路にあらず すぐそこの 側溝にいて 人を蔑む
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散歩する 爺婆が 何気なく 通り過ぎるは シロサギの溝
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人間が こさえた川の 側壁に へばりつくのは 鶯かもね
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mammalの象徴として誇らしく二つの丘を抱いてねむる
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