愛おしく 夜毎包み込むその腕も 人を殺せる筋力がある
2
そのひとが 居ても居なくても辛いのは 自分にとてもよく似てるから
7
心身 動いた分だけ水が出る 冬には水抜きを留意する
2
3弦の切れた和音にも 似たような響きがある 僕たちの会話
4
他人事の汗はキラキラ輝いて穏やかですか?きみの水面は
5
徒然に 抜いた白髪を束ねては 化学繊維に見立てて遊ぶ
3
寒空の日比谷で泣いた夜越えて 今でも光る黄色の星よ
4
白米を 大盛りの順でよそいでいく おかんはいつも一番最後
10
それでも こんな地獄のオマージュを 生きていける あなたの匂いで
2
食パンの 白いところと 耳の間 他の部分より ちょっと特別
4
日々の暮らしにある小さな達成感を明日も頑張る力に変えて
11
その爪が 僕に食い込んだその跡は 昼間見た飛行機雲に似てる
4
ゆずみのり お尻あおいは 蒙古斑 月すえごろは マーマレードに
11
耳掃除 しっぱいしちゃって へいそくかん 耳鼻科をググる 日曜のごご
10
おたがいに きつい口調になった後 「ごめんね」言えず 渡すコーヒー
14
借金(赤字国債)の だんだんふえる 国発行 通貨信用 薄れて(円安)当然 / 外国の株を買うのは円売りと同じ
8
愁涙しゅうるいに 濡れたっぺた 乾くまで 君の色々いろいろ 想い続ける
6
オーブンの 甘い残り香も魅惑的 お菓子作りは ハマる趣味だね
10
本物になれないのなら大人しく夢を見たっていいんじゃないか
7
ひと目惚れ 甘い果実と手を伸ばし かじって気づく恋のほろ苦   
6
コンビニで肉まん買ってすぐ食べた 夜空が少しあたたまったよ
19
洗濯機回すのすっかり忘れてて 21時に働いてる洗濯機かれ
11
半分の生を寝床に預けたが夜も眠れず焦りはつのる
4
獄中で夜も眠れずため息をつめたい床に吹き付けている
3
太陽が昇りつづけるこの都市で定義を失う夜も眠れず
3
「あの頃に戻りたいね」と言われたが「私はいいや」本音がぽろり
21
生き生きと笑う息子キミ安心し 私も一錠薬を減らす
10
2冊目の短歌ノートもわずかなり 日記のように読み返してみる
9
そうですかそれだけ言ってそのままでそれがそれぞれ正解かもね
7
割る前に剥くのがいいか割ってから剥くのがいいか板チョコレート
8