嫁ぎし地で 母を見守る妹に 神のご加護あらんことを
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妹の出勤見送る 北国の朝 三十度 陽射しは南国
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女房よ居ない時には「あの人」とお前も子等に言はれてをるぞ
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抜け殻を目にする頃となりたるが蟬鳴く声の境内になし
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退職し吾の空けたるロッカーもしばらくすれば誰か使はむ
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夏の日に照らされた砂浜を歩くやがて波が来て足跡を消す
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ベランダに干した洗濯物が夏の日差しのなかで揺れる 空が青すぎ
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噴水は次々に上がり次々に崩れる 人生も永遠に繰り返すと
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部屋掃除ようやく終わり🧹ゆっくり寝て、さぁ通勤🚃は🈵、🌞は朝から熱波燦燦🥵
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退院の急な予定で信じがたい やりくりはしたが ほんまかいなと
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施設にて まだ居てねとか 言いしかに また来てねとか すぐ話す母
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飽き性の我ながらよく続いたよ三十みそひと文字もじのうた三十みそひと
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隣国の イエスジャパンに 驚きし ポップの感覚 目が醒めかな
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放浪の 苦しきことの 多かりき 自由に生きし 清々しさよ
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親ガチャが失敗だって顔をする少女と少女のカッターナイフ
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ちま猫や ぽんぽんあんよ だいじょぶか 元気にしてるか といれはでたか
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ねこ母は わが猫成分が足りなくて 夢に見そうだ もふもふしたい
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今日だけと 自分を納得 頓服を 明日は強引に起きなきゃならぬ
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イレギュラー わかっちゃいるが しんどいね 気力体力 もちますように
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悲しみを悲しみとして受け入れる シンデレラにはなれない私
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イタリアンドレッシングで溺れてるレタスを救うシルバーフォーク
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愛知らぬ こどもの瞳は 貪欲に 愛という名の 何かを求めて
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教室でしかあなたには会えなくて憎らしいほど澄んだ夏空
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子供から大人の階段登っても繋がっていてまるでエッシャー
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あの雲は ふわふわスイーツ シエスタを 終えて冷たい お茶でも淹れるか
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明日はまた あの職場にて 働くを ふとどうしても 怖気おじけづく有り
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「高熱だ」「コロナだった」「休めない」去年は休めと騒いでいたのに
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あす病院、雨降りよりは良いけれど暑さであぶら溶けたらいいのに
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屋内も明いとあつくなるからさ薄暗くしてやり過ごす日々
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うずくまり震える肩を抱いてますピノは甘くて美味しいアイス
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