ひとりでに音立ち上がることば有り「関西電気保安協会」
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忘失のむこうがわから呼ばわりて「私は……et in Arcadia egoいますアルカディアにも
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凡詠も万重なれば非凡にてその鵬程は祈りにも似る
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夢の中でわたしは何千何億に分かれていつかひとりに戻る
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六年間過ごした校舎は今はなく行き先失くした郷愁の念
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ともし火とともにひらくる蜘蛛の眼に慕ひきにけり雪のささめき
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しゅんしゅんと湯は沸き立ちて冬の陽は殊更暖かく感じたり
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「もうダメだ」すげー滑った雪道で 生きているからこの歌がある
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努力して 報われなかった 結果でも その努力こそ 未来への道
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好きですと 言われたあとに 下を向く 君の気持ちに 僕も同じく
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旧姓で 呼ばれうしろを 振り向けば 初めてキスを した人だった
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いっときは 人と戯れ 忘れても 一人になれば 君思い出す
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浮かびくる桂の明き葉のまはりたゆたふ夢のまろき匂ひの
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薄紙につつまれてゐる白き死の日常性を透かして見やる
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この葉この葉ひらりひらりと夢に堕ちまた生まれむと朽ち果ててゆく
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惑星間難民支援協会から黒い目をしたきみが来た夜
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其々にそれぞれの理由ありきと念じながらも渡月橋
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朝日燃ゆ窓辺にふらり目眩して夜に焦がれしバタートースト
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家出したみたいな顔で街をくわたしは疾うに空洞である
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淡雪のハンドルネーム知りたくてマスカレードの夜に尋ねる
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死なないで、私が死ぬまで生きていて、願わくば君、永遠であれ
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性欲と滅却欲の谷あいの真っ暗闇に灯る光は
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雪化粧 白い粉降りかけられた深緑しんりょくの森 針葉樹しんようじゅたち
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若者の 言葉名前に 苦労する 誰か訳して 神様ヘルプ
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通販で 運動器具を 買ったけど 部屋からやがて クローゼットへ
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気づいたら いつも視界に 君がいて 意識しだした クラス合宿
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はるか地のはてに光りの溜まりあればやがて死海と名つけたまへり
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頼ること よりかかること 恥じゃない みんな待ってる 君の勇気を
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ありがとう 君の笑顔に 何回も 助けられたよ 幸せな僕
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身にあたる闇夜をはらふともしびは塵も焦がるる洗礼者ヨハネ
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