きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ 心の隙間に根を張るもので
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「きみってさ、なんだか雑草みたいだなぁ」 私は強いが、言葉選びよ
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諦めを濾過して取り出した結晶を「優しい」なんて言わないで
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人知れず秒針の駆け上がる音時刻の襟を正す怪談
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強くなりたくて 海の横で生きる猫を手本に平日の昼間が過ぎる
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雨の日の空 青が見たければ描き分ければ良い どうせ同じ青
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ひとりが好きだと言ったあなたの すぐ側にあるスマートフォン
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あなたの息継ぎになりたい  そう思って勢いよく綴じた栞
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慈しむ たったの線の一本を正しく記した男子、あのとき、
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本館を削ぎ落とし建つ東館に日焼け止めでも塗ってあげたい
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夜夜中 自分に許すカップ麺 ちゃぶ台までもすすり尽くさん
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進化にも美にも目的などなくて 薄荷葉虫の翅の斑点
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疲れてるあなたに私できるのは お疲れ様とつぶやくbot
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太陽の下では遊べないのなら月明かりで影踏みしよう
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コンビニは欲望をほぼそろえられ 四季を愛でたくおもう以外は
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春毎に通い詰めてし古都大和 足痛み知らず巡りしまほら
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明日香里 野辺に咲きたる萩花は 見てただろうか この地の栄枯を
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 初夏ノ夜 酒ガ誘フハ 量子力学 想ヒハ遥カ 粒子ヤ波ヤ
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強さってなんなんですか つらくても泣くのを我慢することですか
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まじやばい めまいに頭痛 倦怠感 潰れた一日 あぁ。もうダメだ🤦‍♀️
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 帰リ道 信号待チデ 見タ景色 道路ノ傍ノ 庭ノ紫陽花
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リビングに 寝ぼけた足裏レゴとらえ  響き渡るは移民の歌
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きみが好きなものまで好きになってからはじめてきづくきみが好きだと
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君を知りいつもの世界が置き換わる あぁこの映画好きっていうかな
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近頃はここでまた逢え嬉しいよ月に腰かけ君の和歌よむ
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君はもう 十七にも なるんだな そういう僕も 歳を重ねてる
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今頃は 東の空に 昇る月を 誰も見てない 僕と同じだ
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「好き」という ことを言葉で 表せない だから僕らは 苦しいのかな?
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人ひとり愛するだけの適量も知らずに割れた揃いのグラス
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本棚の文庫を五冊抜いておく (ここらは右心室に相当)
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